チャンスは今。
と思い出し
慌てて娘を誘ってチャリに乗り、近所の花見スポットへ。
今年もまた同じ風景。
けれど、連れて行く子供は成長したり兄から妹へ変わっている。
毎年「これで最後か?」と思いながら連れて行く。
今年は娘がちょっと悩んだ風だったが
「・・うん、行く!」と言ってくれたのでホッとした。
結婚当時は夫と二人で、
名所の花見スポットと呼ばれる場所にも出歩いていたが、
子供ができてからというもの、自然と足が遠のき
近所の桜や銀杏などを通勤がてら散歩がてら、愛でている。
強がりに聞こえてしまうかもしれないが、、
これが案外いいのだ。
人混みがない。
これが一番の理由だろう。
いいスポットだけに多くの人が集まる場所は、大抵は人に酔ってしまう。
そのため、撮影したくても人を避けるように
人が通り過ぎるのを待ったり、
私たちが撮影している時に止まって待っていてくれる人に対してお詫びをしたり、
特に子どもがいたらぶつからないように声をかけまくるだろう。
少なからずともストレスはある。
けれど近所の花見スポットは人混みがほとんどない。
もともと都会に住んでいないと言うだけの話だが、
ゆっくり自分のペースで歩ける。撮影できる。
今週は休みがない。昨日も今日も明日も仕事。
そうこうしているうちに、
(一緒に行ってくれるであろう)子どもの新学期が始まってしまう。
そうなるとなかなかチャンスは訪れない気がする。
花見も断念するか・・?と思っていた
が、思い出したように行けるのは近所だからこそ。
夕刻にパッと娘を誘い出し、チャリで7、8分。
自転車もその辺に停めても問題ない。
あらかじめ頭の中でスケジュールを立てた。
大体30分で歩きながら川沿いに花見をして、
それから娘の習い事に行こうと思った。
花見の間は
撮影したり、ベンチに座って習い事のプールでの話をしたり、アニメ漫画の話をしたり。
ゆっくりと花を見ながら過ごし
そして、習いごとまでの時間は十分に確保できた。
たった30分でやりたいことを十分楽しめるのだ。
地元のよしみ、とでも言うのだろうか。
なんとなくアウェイ感がないため、
他人にも気軽に接することができる(ような気がする)
娘とのツーショットを撮りたくて、
たまたま近くで撮影していたおじさんに声をかけて撮影してもらった。
それからぶらぶらと川沿いを歩いていたら、
10年前に保育園で一緒だった、娘と同級生の女の子に会った。
お母さんの顔だけは覚えていた。
「ああ!こんにちは」
お互いに一緒の保育園だったことは思い出したが
私の方は完全に名前をド忘れした。
「かねうちです。懐かしいですね〜」
と、こちらから名前を言った。
そうすると先方も「〇〇です。大きくなりましたね〜」
10年前の記憶が蘇ってきた。
当然娘たちは成長していてすっかり当時の面影を失いつつあったが
小学校では離れていたが、中学校でまた再会する。
春のスタートが音を立てて訪れた。