使っていないから「捨てる」?
片付けの現場でも
「使っているか否か」を伺い、仕分けを始める。
使っていないものは、
今後使うことがない可能性が高い、
また処分対象になることが多いからだ。
こうなるとクライアント、そのご家族は
使わないもの=捨てるもの
とイメージしてしまう。
そうではない。
使っていないものは
・別の場所に保管
・活かす方法を探す
・再度使う
ことを意識している。
大前提で、モノは使ってなんぼ、だが
使わないからって「終わり」ではない。
捨てないで活かす方法をお伝えする。
人からいただいた、ティーカップの5つセット。
「素敵だと思うけれど、自分では使いこなせない。
だから取っておく」
と言う人も多いのではないだろうか。
さらに
食器棚がパンパンで毎日使いたい食器が入れられなくて
食洗機から毎日の食器を取り出す。
これでは、何のために食器棚があるのだろうか。
この5つのセットを減らすことで
毎日のお茶碗お椀が食器棚に入る。
一部を残すのは如何だろう。
5セットのところ、1セットまたは2セット残してあとは処分または別の場所に保管。
全部取っておく必要はないだろう。
一部で十分、心豊かであるはずだ。
よくクライアント宅で整理収納作業後に
必ず、と言って良いほど出てくるのが
「収納ケース」「収納ボックス」「衣装ケース」の類
空の収納グッズが余って山になる。
これらをどう活かすか?
私は第二の道を考える。
作業中にモノを仕切るために、収納ケースが必要になる。
その時にこの余った収納を使う。
避けて、また再度別の使い道で使う。
作業中でありながら同時進行で別用途に生き返る。
モノを捨てずに、再度活かす方法。
一つのものを何通りにも使うのだ。
例えばファイルボックスも
書類以外に家の中で他の用途で使っている。
思い出のもの。
例えば、お気に入りのワンピース。
気に入っていたけれど、年齢を重ね、しっくりこない。
捨てるにも捨てられない。
と言う場合、一部をカットして額に入れても良いだろう。
衣類をカットは抵抗ある?
でもそれって今後着るの?
一度立ち止まって欲しい。
そしてその後、動いて欲しい。
カットした生地をフレーム入れる。
フレームを“いい場所”に飾って眺める。
目につく場所。
いつもいる場所・キッチンに立った場所から見える場所などから
レイアウトすると、キッチンに立つ時に元気が出たり、嬉しくなる。
主役を張れる場所、でなければ意味がない。
埋もれる場所だったら飾らないほうがいい。
また主役は「一人」がいい。
その他大勢の一人、海千山千の主役として残すのは
あまりにモノに対して失礼ではないか。
さあ、どれを残してどれを活かす?