クライアント宅でもよく見る、
「実家で使っていた食器」
一人暮らしや結婚して、食器を買う余裕がない時に
実家から余った食器を持ち帰り、使っている。
そして月日は過ぎ、食器を買う余裕ができたとしてもなお、
いつしか日常の食器として使っている。
キッチンの片付けでクライアントから
「このお皿は実家から貰ったものだなんだけれど、
案外使いこなせなくてね〜」と言った声もよく聞く。
ずーと、ずーーっと。
実家の食器、使っていない?持っていない?
「実家の食器を使い続けて何が悪い?」
という声が聞こえてきそうだ。
悪くはない。
けれど、
食器が持つ、3つの負担があることを知ってほしい。
日常的な物の代表的なもの。食器。
まさに自分がそうだったのだが、
実家からいくつかのサイズや形の食器をもらって使っていた。
当然実家にいた頃も使っていた物だ。
夫婦二人暮らしの若い頃は良かった。
経済的にも、食事などの家事をこなす余裕もなかったからだ。
とりあえず揃っていればいい、というレベルだ。
結婚後、子供が産まれ、自分たちの暮らしの確立ができる。
ふと実家の食器を手に取り
「これ、全然私の趣味じゃない」
使っているうちは気が付かなかったが
自分たちの食器を買い足したりして食器棚の中が
自分たちの物が増えた時に、実家の食器が急に負担になった。
実家が「チラつく」のだ。
実家のものだけでなく食器全般に言えることだが
食器というのは誰しも捨て難いもの、なのだ。
理由は3つある。
・ヒビや欠け、割れていない
・使おうと思えば使える
・捨て方にハードルがある
割れていなければ、まだ(使おうと思えば)使える。
でも趣味でないから使いたくない。
というのが実状だ。
またクライアント宅でもよく悩まれているのが
食器の捨て方。
基本的に【不燃ゴミ】で指定のゴミ袋に入れて処分可能。
割れていたら、新聞紙などの紙に包んでガムテープなどで包む。
ゴミ回収の方も包んでいれば「危険物」とわかるだろう。
けれど、心配という方も多い。
大量にある食器の場合も、重くはなるがそのまま重ねて袋に入れて問題ない。
大丈夫、回収してくれる。
問題は、
使いたくない食器を置いておく必要があるのか?
ということだ。
間違っても
実家の物を捨てる行為は、実家との決別ではない。
もし「実家の食器」が負担に思う瞬間があったとしたら
それは、自分たちの暮らしが確立された証拠だ。
その違和感、大事にしてほしい。
捨てても問題はない。
実家に断る必要も全くない。
自分たちで決めていいのだ。
春から実家を離れる長男に
「使っていた食器を持っていく?」と聞いたら
即座に「いらない」と断られた。
「え?!全部?」
「うん、全部いらない」
つい不憫に感じてしまうのは、どこの母親もそうだろう。
余計なことばかり考えてしまう。
今は100円ショップでいくらでも食器はあるし、
パンのシールで集める食器もいいだろう。
安かろう悪かろうでも
自分でひとつづつ、吟味や失敗するなりして
選び取る力を身につけてほしいと願う。
実家の食器がいつまでも目に入る食器棚にはして欲しくない。
片付けの仕事をしているからこそ、そう思うのだ。