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2024.10.04嫁と姑に挟まれた【ある男】の話

 

今では珍しい同居生活。

ある夫婦と夫の親・姑、3人で一つ屋根に住んでいた。

 

嫁は夫の母である姑に毎日苛立っていた。

「ああ、もう本当に嫌になってしまう」

「顔を見るも嫌だ」

姑の悪口を誰彼構わず、言っていた。

 

1人の部屋を持つ姑はリビングに顔を出すこともなく

いつも自分の部屋にこもっていた。

たまに遊びに来る孫達。

それが唯一の救いだった。

「おばあちゃん」

特に何かを話すこともない孫だったが、姑は孫を可愛がった。

 

 

・・・・・・・

 

あれから40年。

父方の曽祖母と祖父と祖母の実際にあった三角関係の?話である。

私の祖母と曽祖母は、当時小学生の私からみても明らかに犬猿の仲だった。

 

3人とも他界してしまったが

最近になって久しぶりに昔の写真を見て懐かしんだ。

みんな孫である私を可愛がってくれ、私は皆のことが大好きだった。

そんな祖母が姑である曽祖母の悪口を聞き、心苦しかったが

月日が経ち、母から祖母も過去に苦労した話を聞いた時は、ぼんやりと納得した。

 

まあ、そうだよね。

また経験を積んだ今なら、色濃くわかる気がする。

どこにでもある、嫁姑の話、だが

 

今日の主人公は、嫁の夫/姑の息子である、祖父の話である。

嫁と姑に挟まれ、どんな想いだったろうか。

 

当時にタイムスリップしたいくらいだが、

私の過去を辿って、つたない想像力だけで話したいと思う。

 

私が覚えている、祖父の言葉は実は2つだけだ。

 

一つ目は

9つ下の弟が、おそらく2歳くらいだったと思う、

まだ甘えたい時期でもある弟は、母に甘えた。

そんな時に祖父が弟を呼び寄せた。

それでもママっ子の弟は祖父の呼かけに応じず、無視して母の元に駆け寄った。

それを見た祖父は「このわがまま息子が!」と2歳になる弟に怒った。

 

二つ目は

美味しい」これだけ。

子どもが好きな、フライが出るわけでもなく、ハンバーグが出るわけでもなく、パスタがあるわけではない、食卓。地味なメニュウ。

近くの農園で採った、自家製ナスとピーマンが食卓を埋め、

2つ下の弟と「またか〜〜」とずっこけた。

それでも「美味しい」と言い続けた祖父。

 

 

・・・・・・

 

普段は無口であまり喋らない祖父だが、

まだ年端もいかない弟に怒るあたり、ダメだな〜思う反面、

人間らしい一面もあったのではないか。

 

嫁に気を遣い、母に気を遣いしていたのだと思うと

祖父もまたそれは大変だったのではと思う。

また本心かどうかはわからないが、

嫁の作ったナスとピーマン主体の地味めの食事

何を食べても「美味しい」「美味しい」と言っていたそうだ。

 

 

もう孫の時代は終わって、

嫁の立場、として客観的に言わしてもらうと

 

・姑よりも嫁の肩を持って欲しい。

・男はできる限り無口な方がいい。

・シンプルに平和な言葉を一言だけ欲しい。

 

 

そんなもんでいい。

マザコンでも構わないけれど(世の中の男性には違ったら申し訳ないが、男は皆マザコンなんじゃないかって思う)嫁が一番と思って行動して欲しい。

あまり仲介しなくていいが、愚痴でもなんでもいいから嫁の言葉を真摯に聞いて欲しい。

嫁の作ったご飯を、たとえ嘘でも「うまいうまい」と言って欲しい。

 

きっと姑の立場になったらまた変わるか?

いや、やはり結婚相手を大事にして欲しい。

 

あまり多くは求めないが

夫には一番に自分のことを想って欲しい。そう願うのである。