題名は忘れてしまいましたが
20代の頃読んだ、森瑤子さんの
主人公の男性とガチガチのキャリアウーマンが登場人物の短編小説。
2人とも同じ企業の会社員。どこにでもある上司と部下の関係。
それまで何の変化のなかった関係性が変わり。
関係性が変わる瞬間、つまり恋に発展する瞬間。
そのキャリアウーマンの彼女のストッキングが伝線していたのを、彼が目撃したシーンで一気に恋心が芽生えた。
というお話。
伝線という
彼女の「隙」の部分。もう少しいうと人間らしさ。そこに彼は惚れたんですね。
恋愛小説しかり、最近のファッション(「抜け感」など言いますが)しかり。
「隙」があることで人はホッとして落ち着きます。恋心は発展したもの。
実際に仕事でお邪魔するお宅でも、「隙のない収納」を見ると
ああもったいない。と思ってしまいます。
詰め込まれた収納は
他を寄せ付けない雰囲気で
これからの“参加者”を否応なく断り、息苦しくさせます。
1 収納の中のものを精査し、いるものだけにする
2 収納グッズを可能な限り外す
3 住んでいる人間が使いやすいかどうかを考えて実践する
作業現場で実践しているシンプルな3つの考え方。
白いだけのボックスには頼らず、他人の情報に偏らず、独りよがりの自己満足はもうおしまい。
自分や家族にとっての心地よさ、
是非追求していただきたいと思っています。
収納(暮らし)を愛してやまないからこそのメッセージです。