何を着ようか
何を食べようか
何を聴こうか
朝、起きてすぐにでも
「選択」は始まっている。
現代人は一日に3500回もの選択をしていると言われている。
何気なく過ごす時間の中でこれほどまでに脳が働いているとなると、疲れてくるのも当然であろう。
片付けの現場でも
「金内さん、ちょっと休みませんか?」
クライアントから逆提案がある時がある。
無理もない。
集中して“要不要”の判断をしていると、身体だけでなく
頭も心も擦り切れてくる。
そんな「選択疲れ」を解消するために出来ること
かの元メジャーリーガーのイチロー氏は
毎朝カレーを食べる事で有名だが、
毎日のルーティンでパフォーマンスが整う。
毎日同じメニューではなくとも
同じ動作、同じアイテム、同じ時間の使い方
そうする事で
幾分か「何にしよう」と悩まなくても良い。
朝7時までに洗濯物を干す
卵焼きにはこのフライ返し
着替えてからメイクをする
など。
身体が覚えるように。身体から欲するように。
毎日同じように決めたアイテムで時間通りに動く。
もしかしたら、両手いっぱい溢れるものを
持ち過ぎているかも知れない。
仕事や、家事や、育児など。
どのシーンでも当てはまる事だが
自分のキャパを超えると
パニックになったり、イライラしたり、ミスを繰り返したり。
そのために
自分のキャパを知る事から始める。
背伸びや過信をやめ、足るを知る。
理想や目標が高すぎると挫折して続かなくなる。
自分に見合った“適正量”を見つける。
片付けの場合、
引き出しを開けて「要らないもの」を取り除くだけでも
効果は絶大。
要らないものまで管理しようとしていた事実に気がつくはず。
片付けるまでが大変かも知れないが、片付けた後には
余計な雑念が無い状態になり、シンプルな思考に向かう。
大人だし。妻だし。母だし。
それ以前に、1人の人間だ。
出来ない事も、やりたくない事も、逃げたい事もある。
世の中には頑張ってやり遂げる美徳はありながらも、
他人の力を借りる。事をおすすめしたい。
いくら考えても堂々巡りで答えが出ない。
育児書の書いてある通りにやっても限界。
目の前の問題から目を背けたい。
まさに自分が経験した、
現在も立ちはだかっている問題もある。
会計関係、車の運転、子供の進路は、ほとんど夫に丸投げ。
私は片付け以外、何も出来ない。
家族をはじめとする他人やプロや専門家の知恵や技を借りる。
こと夫婦に関しては、勝ち負けではない。
完敗宣言し、白旗をあげても良いじゃないか。
選択以前の問題かも知れないが
「出来ない」と決めたものは
さっさと諦める事もまた必要。
家事だったら、例えば
夫に
粗大ゴミを出す、週末買い物への一緒に行く、土曜昼ごはん調理
など。すでに役割が決まってあるはず。
得意分野を任せ、褒め称え、増やしていくのが理想的。
選択肢が増えるとことは、時にメリットもあるが、
今日は、選択肢を減らす提案。
たくさんの情報や物事に振り回されないために。
疲れを取ろう。
是非参考に。