「収納ムズい」
長男(22歳)の巣立った部屋(5.5畳)に
次男(20歳)がかわりに入ってきた。
自分なりに、
こうしたい、ああしたい、と部屋の構想はあったようだが、
レイアウトはじめ、収納プランが特に本人にとって難しいようだ。
ゴソゴソと自分の荷物の移動はいいが
次男よ。時間は夜の11時。
「いい加減にせい!」と一喝して布団に入った。
と言っても気になるので、体が勝手に動く。
バイトに部活にと、忙しい次男に変わって
次男不在時に収納を作った。
帰ってきた時に、どんな顔をするのか反応が見たかったのだ。
兄弟だからと言って同じ収納ではない。
長男は引き出しの中にきちんと衣類をしまえる。
対し、次男はきちんとしまえない。しまいたくない。
本人からそう言った収納は「嫌だ」とも宣言している。
自分でもわかっているのだ。
そう言った子には、オープンな収納が向いている。
和室で使っていた娘の棚を空っぽにして
次男の部屋に移動した。
いつも着る私服と部活の練習着。
スパイクなども入れている。
とにかくアクションを極限まで下げた。
入れば終わり、と思っているだろう。
そんなもんではない。
「収納なめんなよ」と不在の次男に軽口を叩きながら
次男の頭ゴチャゴチャで作った収納を入れ替える。
扉や引き出しは次男の苦手とする収納だが
それでも収納内を活用するべきものはある。
右側の扉+引き出しの、
しかもベッドが邪魔をして開閉に難ありの収納には
卒業アルバムや思い出の品を引き出しの中に。
左側の引き出しには
頻度の低い部活ユニフォームや週2のバイト制服を。
「毎日のもの」は入っていない。
毎日開けたり閉めたりなんてしたくはないだろう。
なるべく収納内を空にしているのは、
これからの「未来のもの」を入れる避難所だ。
ちなみに長男は使ってくれていたが、
次男では使わないだろう。
母の「押し付け」はゴミ箱に入れた。
キャップのつばについている、シールを「何これ?」と剥がそうとしたら
大慌てで怒られてしまった。
今時のワカモノのキャップにはシールがついているんだなあ。
お気に入りのキャップを一番いい状態で収納しようか。
一気にアドレナリンが溢れる。
ワクワクするきっかけを作ると
そこからどんどん加速度的にやる気が出る。
楽しくなってきた。
これから物置化予定のデスク上
パジャマ入れ
衣類はハンガー掛けにして「見える収納」に
これから暖かくもなるが、
ハンガーラックにかけた奥の冬のアウターは取り出しづらいので
スライドできるようにハンガーが動かせる量を意識している。
棚など本心は置きたくない。
が、本人の希望、戻すことに重点、を置けば、
部屋が狭くなろうが置くことを決行する。
1時間ほどで完成した。
好き勝手にやってきた収納プランだが
決して、
母が主体的に暮らしの中心になってはいけない。と思っている。
母の気持ちなどどうでもいい。
収納が上手くいかなくても、
相談しながらやり直せばいい。
子どもが自発的に動くほうがよほど大事、なのだ。
これが片付けの目的だ。
さて、他にも同時進行で
和室の娘のスペース、三男のデスクの交換などを行った。
追って案内したい。