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2022.02.04ママ友との関係で悩んだら、この一冊。

 

子供同士は仲がいいのにママ同士の関係はイマイチ

グループ内で気が合わないママがいる

気の合うママ友が出来なくて悩んでいる

 

などなど。

ママ友の関係で悩んでいる方、必読です。

 

『森に眠る魚』

角田光代 著

双葉文庫

 

子どもが同じ年頃という共通点。

小学校の「お受験」をめぐって

それぞれのママ達が、お互いの探り合い、そして破綻していく様を、

実在にあった事件をモデルに作られた長編小説。

 

心理的ドロドロや駆け引き、だけではありません。

最終章のひとつ前の章では

それまでの一人一人の名前から「彼女」に。

共通点はここにも存在しています。

ゾワゾワとした感覚を残しつつ、

最終章では著者・角田さんの人間の観察眼の集大成を存分に楽しめます。

 

お受験も、ママ友トラブルも、子育ても。

これからの人も、真っ最中の人も、経験済みの人も。

ママだけでなく、パパにも。

 

 

個人的には、前半、5人のママ・登場人物のキャラクターがそれぞれ覚えられず、

ページをめくり直したりしましたが、後半はどっぷりハマりました。

 

いるよね、こんな人。

自分にも当てはまる?!と、ドキリとしたり。

 

違う世界ながら、自分の世界にも行ったり来たり。

角田さんのリアルな描写にはいつもながら唸るばかり。

 

自分なりの「立ち位置」が決まるかもしれません。

ぜひ、読んでみて。