
Netflixドラマ
『阿修羅のごとく』
第7話 レビュー
いよいよ最終話
最初のシーンでは、
四女・咲子の夫・陣内が入院している病院での
長女・綱子と次女・巻子の会話から始まる。
女同士の浮気の話など、気取りのない、辛辣とも取れる会話を軽快に描いている。
そこに三女・滝子がやってくる。
三人の会話がまた二人との会話とは違うものになる。
お見舞金の封筒を探して歩き回った滝子。
・・・・・・・・
滝子「封筒忘れちゃって」
綱子「忘れたの?あんなに頼んだのに」
滝子「だから探してきたわよ。いざとなると文房具屋ってないもんねえ」
綱子「そうねえ」
滝子「これ」
巻子「また大きいの買ってきたもんねえ」
綱子「こりゃ100万入るわ」
巻子「きょうだいなんだからそんな仰々しいのじゃなくて普通の封筒でいいんじゃない
滝子「頼んどいて文句言うんだから上は楽でいいわよ」
・・・・・・
この前後のシーン大好きだ。
上との見えない隔たりを感じつつ、綱子にはっきりと言いたいことを言う滝子。
3人の姉からの労りに気丈に振る舞う、咲子。
二人、三人、四人となるごとに微妙に変わる、
それぞの表情、四人の掛け合いが見どころ。
次女・巻子の自宅に、夫・鷹男の不倫相手・赤木啓子が訪れる。
お互い牽制しているような張り詰めたシーン。
キッチンでお茶を用意している巻子に
「3月に結婚する」から仲人をして欲しい。と頼む啓子。
鷹男との誤解を解きたい、啓子。
啓子の疑いを晴らせない、巻子。
この家の中の暗さも昭和感があり、キッチンなどは給湯式。
この時に家の外から流れるオルゴール音「月の砂漠」が懐かしい。
当時あった、灯油の配達の音だ!と。
さらに二人が対峙しているこのシーンでは
キッチンと客間の壁を使い、大きな隔たりを表している。
その壁は啓子の横顔を隠し、巻子に焦点が向けられる。
さらに、さらに。
鷹男が帰宅した真っ暗な玄関に落ちていた、赤い毛糸玉。
たぐり寄せていくと、ソファーに座り編み物をしている巻子の姿。
この時、玄関からの二人を撮っているのだが、
二人の姿は壁の向こうにあり
これがまるで「覗き見」するようなカメラの使い方。
鷹男を追い詰めていく巻子。
最後のシーンでは、
四人が実家に集まり、白菜を漬けている。
母の白菜漬けを真似ている。
塩の振り方でもそれぞれ違った主張が面白い。
妊娠している滝子に
「男の子ね」と顔やお腹を見て決めつけるのも女っぽくていい。
ああだこうだ、
男は女は、
嫌味を言ったり。
仲がいいのか悪いのか。
父の不倫相手の子供に電話する時も、
わかった時点で、しらっとして何事もなかったかのようにする四姉妹。
勝又に鷹男が言う。
・・・・・・
「女は阿修羅だよ」
「阿修羅?」と勝又
「阿修羅はインドの神様でさ、外っ側は仁義礼智信を表号しているけれど、人の悪口言うの好きでさ」
・・・・・・・
そこで四姉妹が
「何か言った?」と男たちに反撃する。
時代は変われど、
男女は変わらない。
阿修羅のように生きる女たち。