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2025.09.07ドラマ【北の国から】第21話レビュー/草太の試合

 

日曜日は

片付けの手を休めて

 

ドラマ

北の国から

 

 

今回21話。

 

 

 

 

1 名シーン/草太の宣言

 

草太が参戦する、札幌でのボクシングの試合が迫った。

 

黙々とトレーニングする草太。

通りかかった雪子と出会う。

 

 

川で顔を洗っていた草太が、橋の欄干にいる雪子に近づく。

試合前日に草太が雪子に「札幌を一緒に歩きたい」と誘う。

 

 

・・・・・・

 

草太 「雪ちゃん、おら今度の試合が多分一生に一回こっきりのけじめになると思う。おらそのつもりで闘う気だ。これに勝ったら、おら自分が初めて雪ちゃんと対等になれる気がする」

 

雪子 「対等、って。だってこれまでも・・」

 

草太 「いや、そうなんだ。そういうもんなんだ。俺にとって今までの雪ちゃんは違ったんだ。 だから俺は勝つ。絶対勝つ。勝ったら雪ちゃん、おら話がある。おらそう決めている。自分に決めている。だからそん時は本気で聞いてくれ。バカが言う夢を本気で聞いてくれ。答えはいいんだ。おら、ただマジに、、後の話だ」

 

 

・・・・・・

 

試合前日、結局雪子は草太に会えなかった。

草太の代わりに会った会長は雪子に告げる。

 

つららを差し置いて、雪子を誘った草太を叱咤したと言う、会長。

つららが、すすきののトルコ(現ソープランド)で働いていることを、草太に伝える。

「つららのために勝て」と。

 

しかし、試合はあえなく惨敗。

 

 

草太の攻撃・構えや目つき。筋肉まで、もはや本物。

これ、ガチでトレーニングしたんだろうなあ。

 

 

 

 

2 つららが垢抜けた本当の理由

 

試合後、肩を落としている雪子と純の前に突然つららが現れた。

 

 

喫茶店で3人でお茶をする。

純には「ファッション関係で働いている」と告げるも、雪子の心情は複雑だ。

 

つららの住んでいる隣人が、カボチャを鉢で植えていることに触れ、

「カボチャなんてお金出せばいくらでも買えるのに」と笑うも。

 

つららは話を続ける。

 

「農家の暮らしって本当なのかもしれない。って。

特にお金にもなんないのにね。汗水垂らして、天気の心配して、地べた這い回って。

あの暮らしって、本当はね、とっても素敵なことなんじゃないかなって」

 

 

あの暮らしには戻らない。と、つららは雪子に宣言する。

雪子はその話を聞いて涙を浮かべる。

 

 

純がデレっとなるほど、つららが、ナウく「垢抜けて」いた。

それは

風俗で稼いでいるからでも、都会に暮らしているだけでも、価値観が変わった、

だけではない。

 

故郷を捨て、恋人を捨て、しがらみを捨て。

つららは「覚悟を決めた」顔つき、に変わる。

 

得るものよりも、捨てたものが重ければ重いほど、女は垢抜ける。

 

 

 

 

3 男と女の間にある温度差

 

ユーミンこと、松任谷由実氏の『魔法のくすり』という歌詞の中に

「男はいつも最初の恋人になりたがり、女はいつも最後の愛人でいたいの」

と言うフレーズが浮かんだ。

 

 

入れ込んでいたこごみとの関係を中畑にバレ

中畑が以前関係があったこごみの「正体」を五郎に告白する。

愕然とする五郎。

男達は、一人の女に対して感情が不安定で、怒ったり落ち込んだり。なかなか言葉が出てこなかったり。

 

 

対し、女達は強い。

 

こごみは(面識のない)つららのことを

「意外と人が考えるほど本人は惨めじゃないかもよ」

 

同じような経験をしたこごみだから言えるのだ。

環境やステータスや収入では計り知れない、女の強さ、だ。

 

 

最後のシーンでは

あれほどこごみを嫌がっていた蛍にまで

「父さん、この4、5日、町に出かけていないね。行ってくれば?

蛍は平気だよ。父さんに好きな人ができても」

 

と、受け入れられてしまう始末。

 

 

 

ノックアウト。

これにて試合は終了する。