日曜日は
片付けの手を休めて
ドラマ
『北の国から』を
今回21話。
草太が参戦する、札幌でのボクシングの試合が迫った。
黙々とトレーニングする草太。
通りかかった雪子と出会う。
川で顔を洗っていた草太が、橋の欄干にいる雪子に近づく。
試合前日に草太が雪子に「札幌を一緒に歩きたい」と誘う。
・・・・・・
草太 「雪ちゃん、おら今度の試合が多分一生に一回こっきりのけじめになると思う。おらそのつもりで闘う気だ。これに勝ったら、おら自分が初めて雪ちゃんと対等になれる気がする」
雪子 「対等、って。だってこれまでも・・」
草太 「いや、そうなんだ。そういうもんなんだ。俺にとって今までの雪ちゃんは違ったんだ。 だから俺は勝つ。絶対勝つ。勝ったら雪ちゃん、おら話がある。おらそう決めている。自分に決めている。だからそん時は本気で聞いてくれ。バカが言う夢を本気で聞いてくれ。答えはいいんだ。おら、ただマジに、、後の話だ」
・・・・・・
試合前日、結局雪子は草太に会えなかった。
草太の代わりに会った会長は雪子に告げる。
つららを差し置いて、雪子を誘った草太を叱咤したと言う、会長。
つららが、すすきののトルコ(現ソープランド)で働いていることを、草太に伝える。
「つららのために勝て」と。
しかし、試合はあえなく惨敗。
草太の攻撃・構えや目つき。筋肉まで、もはや本物。
これ、ガチでトレーニングしたんだろうなあ。
試合後、肩を落としている雪子と純の前に突然つららが現れた。
喫茶店で3人でお茶をする。
純には「ファッション関係で働いている」と告げるも、雪子の心情は複雑だ。
つららの住んでいる隣人が、カボチャを鉢で植えていることに触れ、
「カボチャなんてお金出せばいくらでも買えるのに」と笑うも。
つららは話を続ける。
「農家の暮らしって本当なのかもしれない。って。
特にお金にもなんないのにね。汗水垂らして、天気の心配して、地べた這い回って。
あの暮らしって、本当はね、とっても素敵なことなんじゃないかなって」
あの暮らしには戻らない。と、つららは雪子に宣言する。
雪子はその話を聞いて涙を浮かべる。
純がデレっとなるほど、つららが、ナウく「垢抜けて」いた。
それは
風俗で稼いでいるからでも、都会に暮らしているだけでも、価値観が変わった、
だけではない。
故郷を捨て、恋人を捨て、しがらみを捨て。
つららは「覚悟を決めた」顔つき、に変わる。
得るものよりも、捨てたものが重ければ重いほど、女は垢抜ける。
ユーミンこと、松任谷由実氏の『魔法のくすり』という歌詞の中に
「男はいつも最初の恋人になりたがり、女はいつも最後の愛人でいたいの」
と言うフレーズが浮かんだ。
入れ込んでいたこごみとの関係を中畑にバレ
中畑が以前関係があったこごみの「正体」を五郎に告白する。
愕然とする五郎。
男達は、一人の女に対して感情が不安定で、怒ったり落ち込んだり。なかなか言葉が出てこなかったり。
対し、女達は強い。
こごみは(面識のない)つららのことを
「意外と人が考えるほど本人は惨めじゃないかもよ」
同じような経験をしたこごみだから言えるのだ。
環境やステータスや収入では計り知れない、女の強さ、だ。
最後のシーンでは
あれほどこごみを嫌がっていた蛍にまで
「父さん、この4、5日、町に出かけていないね。行ってくれば?
蛍は平気だよ。父さんに好きな人ができても」
と、受け入れられてしまう始末。
ノックアウト。
これにて試合は終了する。