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2025.07.13ドラマ【北の国から】第13話レビュー/東京に帰りたい純

 

日曜日は片付けの手を休めて

ドラマ『北の国から』を

 

 

今回第13話。

 

物語は佳境に入り、

純の成長を感じる回となった。

 

 

 

1 名シーン 純と吉野の会話

 

母・令子(いしだあゆみ)が入院し、

妹の雪子と純が見舞いに東京へ。

 

そこで鉢合わせした、令子の恋人・吉野(伊丹十三)に誘われ

純が吉野に1日付き合うことになった。

 

遊園地のレストランでの会話。

 

 

・・・・・・・

 

吉野 「おい、どうするつもりだ」

 

純 「何がですか?」

 

吉野 「母さんのことさ」

 

純 「あ、はい。それは僕は火曜日には帰らなくちゃならないので、後はよろしくお願いします」

 

吉野 「そんなこと話しているんじゃないんだ。おまえ、ずっと親父といっしょにいるつもりか?」

 

純 「はい。一応今のところは」

 

吉野 「考えたのか?」

 

純 「何を?」

 

吉野 「だからさ、男が一人でいるととと、女が一人にされることの違いさ。

あぁ、つまりね、お前の親父は男だろ。子供二人とも連れて行っている。お母さんはひとりぼっちだ。こりゃ不公平じゃないか」

 

 

純 「だけどおじさんがいるじゃないですか」(言っちゃったぁ)

 

吉野 「じゃあいいんだな。俺がもらっても。正式におれは母さんとるぞ」

 

 

・・・・・・・・

 

 

 

 

2 洗練された都会の男・吉野

 

このドラマの良さ、って悪人がいない。と言うところだ。

 

とうとう出てきたな、吉野。

吉野は、母・令子を奪った男である。

 

穿った見方をすれば、北海道の泥臭い男と比べ、都会の男は洗練されていて、

ずるくて憎い野郎として描かれても良さそうなのだが、そう描かない。

(のちに純の気持ちの変化もあるが)

むしろ吉野の存在はかっこよく写り、純の心を動かしていく。

 

そんな吉野に

最初はヘコヘコするものの、レストランでの吉野の言葉に負けない純に

「おお、純よ。おまえ大人になったな!」と

つい近所のおばさん目線で参加してしまう。

 

他の役もそうだ。

当然、人間ってダメなところもあって、善悪、紙一重では語れない奥深さがある。

 

雪子もまた然り。

姉の令子と同じように、夜中にタバコの落ちそうな灰を放置しながら電話で話す様子は、純にとって“大人のダメさ”を強く表している。

 

けれども、それもまた受け入れる社会にはこのドラマにはある。

さあ、ストーリーも気になるが、純のこれからはどうなっていくのか?

 

 

 

 

3 昭和の小学生たち

 

東京に帰ってきた純は、恵子ちゃんはじめ、友人たちにも再会する。

 

アイドル恵子ちゃんを取り巻く?男子たちの会話も、きっとアドリブだろう。

 

たった半年の時間なのに、都会っ子の皆の会話に純は入っていけない。

それどころか、時代に取り残されたようで落ち込む純。

ああ、せつない。。

 

 

土曜は午前授業。

YMOの『ライディーン』。

映画・キタキツネ物語。

太ももギリギリまでカットされた半ズボン。

ガンプラ。

 

昭和の時代。

純とほぼ同世代、懐かしさも手伝って今回は大いに楽しんだ。

 

 

また来週の日曜に話そう。