日曜日は片付けの手を休めて
今回第13話。
物語は佳境に入り、
純の成長を感じる回となった。
母・令子(いしだあゆみ)が入院し、
妹の雪子と純が見舞いに東京へ。
そこで鉢合わせした、令子の恋人・吉野(伊丹十三)に誘われ
純が吉野に1日付き合うことになった。
遊園地のレストランでの会話。
・・・・・・・
吉野 「おい、どうするつもりだ」
純 「何がですか?」
吉野 「母さんのことさ」
純 「あ、はい。それは僕は火曜日には帰らなくちゃならないので、後はよろしくお願いします」
吉野 「そんなこと話しているんじゃないんだ。おまえ、ずっと親父といっしょにいるつもりか?」
純 「はい。一応今のところは」
吉野 「考えたのか?」
純 「何を?」
吉野 「だからさ、男が一人でいるととと、女が一人にされることの違いさ。
あぁ、つまりね、お前の親父は男だろ。子供二人とも連れて行っている。お母さんはひとりぼっちだ。こりゃ不公平じゃないか」
純 「だけどおじさんがいるじゃないですか」(言っちゃったぁ)
吉野 「じゃあいいんだな。俺がもらっても。正式におれは母さんとるぞ」
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このドラマの良さ、って悪人がいない。と言うところだ。
とうとう出てきたな、吉野。
吉野は、母・令子を奪った男である。
穿った見方をすれば、北海道の泥臭い男と比べ、都会の男は洗練されていて、
ずるくて憎い野郎として描かれても良さそうなのだが、そう描かない。
(のちに純の気持ちの変化もあるが)
むしろ吉野の存在はかっこよく写り、純の心を動かしていく。
そんな吉野に
最初はヘコヘコするものの、レストランでの吉野の言葉に負けない純に
「おお、純よ。おまえ大人になったな!」と
つい近所のおばさん目線で参加してしまう。
他の役もそうだ。
当然、人間ってダメなところもあって、善悪、紙一重では語れない奥深さがある。
雪子もまた然り。
姉の令子と同じように、夜中にタバコの落ちそうな灰を放置しながら電話で話す様子は、純にとって“大人のダメさ”を強く表している。
けれども、それもまた受け入れる社会にはこのドラマにはある。
さあ、ストーリーも気になるが、純のこれからはどうなっていくのか?
東京に帰ってきた純は、恵子ちゃんはじめ、友人たちにも再会する。
アイドル恵子ちゃんを取り巻く?男子たちの会話も、きっとアドリブだろう。
たった半年の時間なのに、都会っ子の皆の会話に純は入っていけない。
それどころか、時代に取り残されたようで落ち込む純。
ああ、せつない。。
土曜は午前授業。
YMOの『ライディーン』。
映画・キタキツネ物語。
太ももギリギリまでカットされた半ズボン。
ガンプラ。
昭和の時代。
純とほぼ同世代、懐かしさも手伝って今回は大いに楽しんだ。
また来週の日曜に話そう。