スポーツをする人間なら、“掃除・片付け”を習慣づける。
現在、大学2年生の次男がアメリカンフットボール部に所属し早2年。
練習は毎日のようにあり、
その合間を縫って近所のファーストフード店でアルバイトをしている。
どう見てもクタクタの毎日だ。家族の中で一番忙しいと思う。
そんな次男の部活の練習に、OBの社会人コーチが指導に来る時があり
次男の一つ上の学年の、一部の3年生に対して注意をしたそうだ。
「挨拶、態度、掃除、当たり前のことをやれ」という内容。
もう一度言う。
注意を受けた相手は小学生、ではなく大学3年生、だ。
次男からの話だと
一部の3年生はいつも“だらっ”としていて、注意されるのも仕方ない。
さらにそのOBは
「こんな当たり前のこともできないのは、社会人になったとて、失格。
いくら業務をこなすことができても、ダメだ。こんなやつは社内にゴロゴロいる」
とも。
どきりとした。
熱い言葉をかけてくれるOBに感謝するともに、母としての我が身を振り返った。
家庭でちゃんと子どもに接して来ただろうか?
これまで、次男は小学4年から高校まで野球をやっていた。
とくに高校の野球部では礼節を重んじ、挨拶は本当にきちんとしていた。
また定期的に部室を選手(子ども)達だけで率先して掃除をしていたそうだ。
野球の技術だけを磨いたのではない。スポーツをする精神力も磨いた。
で、家庭はどうだ。
なるほど、いつも“物置状態”の机の上が片付いているのを見て、最近何かあったか?と思ったところだ。
また寝起きが悪く何度も起こすのに苦労した過去が嘘みたいに、目覚ましよりも早く起きる。
シンクに下げるだけだった食器を、最近では食べ終わった食器は自ら洗って布巾で拭いて乾かす。
部活、すげえーー。。
きっと親の何百回の言葉より、先輩の一言の方が効果的なのかもしれない。
それでも自宅の掃除片付けすることを続けた自負だけ、はある。
そして、これまでもこれからも次男に関わる皆さまに感謝する。
先輩が言った「挨拶、態度、掃除」全て共通しているものがある。
習慣化しなければできない。と言うこと。
毎日これらを機械のようにできれば問題ないが、人間だ。
疲れたから明日にしようと先送りにする、向こうから声をかけたらいいのにと問題を外に向ける。そう思うことだって当然あるだろう。自分だってそうだ。
自分を律する。習慣化するにはこの要素が大きい。
最後に
プロのスポーツ選手でも「掃除片付け」の重要性を謳っている本を二つ紹介する。
①『問いかけ続ける』ジェイムズ・カー
世界最強のオールブラックスが受け継いできた15の行動規範
2010年6/19 ニュージーランド南島ダニーデンのカリスブルック競技場
ニュージーランド対ウェールズ戦
42対7 でオールブラックスの圧勝でロッカールームで祝杯をあげた直後のエピソード。
P16 ・・・・・
ここで思いもよらないことが起きる。
ふたりのベテラン選手(そのうちひとりは年間最優秀選手賞を二回受賞)が柄の長いほうきを取り、ロッカールームを掃除しはじめたのだ。ガーゼなどのゴミを掃いて、部屋の隅に集める。
国中がまだ試合のリプレイを見ていて、少年たちがベッドでオールブラックスの栄光の夢を見ているとき、オールブラックスのメンバー達は自分たちで後片づけをしている。
ロッカールームの掃除。
きっちりやる。
ほかの人がしなくてもいいように。
面倒を見てくれる人がいるわけではないのだ。
自分たちの面倒は自分たちで見る。
(中略)
才能のある選手を集めても、個人の規律が備わっていなければ、結局はうまくいかない。品性は才能に勝る。
・・・本書より引用・・・・・・
②『心を整える』勝利をたぐり寄せるための56の習慣
長谷部 誠
P19 整理整頓は心の掃除に通じる。・・・
ドイツには「整理整頓は、人生の半分である」ということわざがある。
日頃から整理整頓を心がけていれば、それが生活や規律や秩序をもたらす。だから整理整頓は人生の半分と言えるくらい大切なんだ、と言う意味だ。
(中略)
朝起きたら簡単にベッドメイキングする。本棚は乱れていたら整理する。ダイニングテーブルの上には物が散らかって見えないようにする。ただ、あまり整理に対して気を遣いすぎると精神的に負担になるので、100点満点で言えば80点の清潔感を保つようにしている。
きれいになった部屋を見たら、誰だって心が落ち着く。僕は心がモヤモヤしたときこそ、身体を動かして整理整頓をしている。心の掃除もかねて。
・・・本書より引用・・・・・
超一流の選手たちも実践。
掃除片付けはスポーツのパフォーマンスをあげる一つの方法だ。