なぜうちの子は「いつも同じ服ばかりを着るのか?」
いつも同じ服2、3着を着まわしている
乾いた洗濯後の服をハンガーから取って着る
色のイメージが子供に定着している
など。
子供(大人も?)あるある。
今日は
いつも同じ服を着る、ワンパターン問題。
自分で書いていて何だが
そもそもこれって、「問題」なのか?
むしろ決まった服を着ているのであれば
洗濯もクローゼットた箪笥の中も少なくていいし、買う時だって悩まない。
それでも、
「たまにはイメージの違う服を着て欲しい」
「お下がりでもらった服も存分に活用したい」
「買ってある新品の服を全く着てくれないのは辛い」
と言う声が聞こえてくるようだ。
わかる。わかるよ。
私も昔は子どもに対してそう思っていた。
なぜ「他にもある服を、あえて着ない」のか。
未就園児〜小学生の、我が子(現在は成長している)とクライアントのお子さん方と話して、わかったこと。
・ボタンの開閉が面倒くさい
・首が詰まったデザインが窮屈
・厚手なので動くと体が暑くなり汗をかく
・股上が浅くて履き心地が悪い
・太ももがキツくて歩きづらい
・ニットがチクチクする
・好きな色ではない
・お下がりだから、嫌
・自分には似合わないと思っている
・デザインがダサい
などなど。ざっと10項目上げたが、まだある。
子どもたちの、正直レビュー。
案外、具体的に、的を射ていると思わない?
子ども達と話していると本当に気持ちがいい。
いい意味で、「白か黒」グレーがない。
どの子も、ものすごくハッキリしている。
そのため、
要る?or要らない?も、すぐに決まる。
それは大人の半分の時間で、あっけないほど即決してしまう。
答えはもう出ている。
子ども達は大人の選んだものなど、着ないのだ。着たくない、のだ。
子ども達は自分で選びたい。
大人が衣類の整理をするときは、襟がヨレているなどの、古いかどうかの「状態」を見るが
子ども達は、新しいものであっても、新品同様のブランド物のお下がりでも着ないのは「もったいない」と思わない。
それに、
洋服を、とっかえひっかえ変える必要などない、とわかっている。
よって、状態や、高かったからとか、機能がいいから、
大人のおおよそ考えることは、子ども達にとっては度外視なのだ。
じゃあ、着ない服はリサイクルや捨てればいい。ということではない。
家族で長期旅行にだって行くだろうし、移動教室などもあるだろう。
祖父母宅に宿泊するための服にしたっていい。
日常はたったの3枚でもいいかもしれないが、予備の服も当然必要なのだ。
自分の娘のことで恐縮だが、
一緒に買ったはいいけれど、本人が「似合わない」と思って着ない服があった。
何ヶ月か箪笥の奥にあったが、その娘の好みではないテロテロとした素材が、旅行の際、就寝時に肌触りがいいパジャマ代わり、として活用できた。
子どもの好みも変わって、以前はよく着ていた服が、急に着なくなることもある。
また、サイズがキツくなってきたけれどお気に入りの服だってあるだろう。
そんな場合は
子どもでも「着ない」「キツくて近く着れなくなる」けれど
「一応とっておこう」と提案する。
子どもの好みを「ジャッジ」したくないのだ。
「白黒だけでない、グレーを愛する」大人の思いやり、と言っておこう。
子どもだけでなく、大人も無理しない。
最後に。
収納8割。余裕2割。
これなら出来そう?だろうか。