リビング一角
段ボールに入った山積みの荷物を
「“隠す”ためにマルチカバーをかけて
目立たなくしちゃえっ!」
間違っても、これは隠す収納ではない。
マルチカバーなどの布を掛けるなどして
目隠しするのは、余計に目立つ。
人の心理として、隠せば隠すほど
かけられた布の下、荷物が気になる。
これは本人だけでなく、
客として初めて入る部屋こそ強く思うだろう。
カバーをめくってみたい欲求に駆られる。
私だけでなく、あなたもご経験があるかと思う。
「隠す収納」とは?
「見せる収納」とは?
それぞれ特徴と一長一短がある。
さらにはどんなタイプに向いているか?
お伝えしたい。
一般的に、箪笥、クローゼット、押し入れ、
など。
収納に扉や引き出しなどが付いているものを「隠す収納」と言う。
人によっては、扉を取るなどして見せる収納に変える場合があるが
「隠す収納」は、基本的に何が入っているか?外からは一見わかりづらい。
そのため、見た目はスッキリして見えるが
中の物の把握は記憶力と日々の習慣に頼る事になる。
例えば、キッチンに扉がある事で
調理の油はね、埃から収納内の物を守ってくれる役目が、ある。
一般的に、本棚(扉なし)、スチールラック、パイプハンガーなど。
収納が剥き出しの状態のものを「見せる収納」と言う。
シーンによってはオープンラックに小引出しを配置するなどの「複合型見せる収納」もあるが
基本的に、何がそこにあるのか。一目瞭然である。
便利さとは裏腹に、見た目の美しさをキープする
日々整えるための努力とマメさ、が必要になる場合がある。
例えば、子供部屋
に本棚がある事で
いつでも好きな本を扉を開けずにサッと取り出せる事が出来る。
隠すvs見せる、収納。
どのように選べば良さそうか。
3つの意識すべきポイントがある。
あくまで、一例。
①人によって
几帳面な人(隠す収納)細かい事を気にしない人(見せる収納)
また子ども(見せる収納)と大人(隠す収納)でも違う。
ご自分がどんなタイプか?によって使い分ける
②場所によって
リビングは多少出す〜しまうまでの手間がかかっても、生活感を出したくない(隠す収納)
対し、
子供部屋は多少散らかっていても、
子供の取り出しやすさ戻しやすさ、を優先させたい
(見せる収納)
など。
③行動パターンで決める
①も②も、どちらもわからないと言う人に。
収納の中はガラガラ。いつも物が外に出しっぱなしな人(見せる収納)
対し
収納に物がきっちり収まり、かつそれを続けられる人(隠す収納)
→そんな人はもう既に片付けに困っていないが。
などなど。
見せるも隠すも、
場所や人や行動パターンで
ご自分がどうありたいか。
この部屋をどうしたいか。
で決まってくる。
正解はない。
どちらがいいか。
また、程度こそあれ、子供部屋の散らかりを見ても
許せる気持ちがあるか。
日々収納内にきっちりしまう母に、家族はついて行けそうか?どうか。
あなたの想像力と家族との会話を存分に発揮していただきたい。