
先日TVで映画のイベントに出演したという
俳優・吉永小百合氏を拝見した。
全く歳を取らない外見に驚いた(いつもTVを観る度に感じてはいたが)
なんと、御年80歳。
美しいだけではない、
なんとも言えない品格がある。
TVの前で、ポーっとなった。
この品格、
生まれながらに「備わっている」ものなのか。
それとも後天的に「積み重ねられた」ものなのか。
品格について自分なりに考察してみた。
じっとしていられなくなり、
図書館で本を3冊借りた。
もう3度は読んだであろう、本。
ベストセラーなのでお持ちの方も多いかも知れない。
『女性の品格』坂東眞理子 著 ・・・

「不遇な人にも礼を尽くす」(P130)
「勝てば官軍、負ければ賊軍」という言葉があります。
祝賀の人並みが押し寄せあふれかえる当選者の事務所と、ひっそり静まり、いつの間にか一人ぬけ二人ぬけしてさびしくなる落選者の事務所。
(中略)
女性はそのひそみに倣(なら)いたくないものです。
勝負は時の運。たまたま今は日が当たらなくても能力や人格が優れた人、自分を認め親切にしてくれた人には敬意を払い、丁寧に温かく接するべきです。今現在の職場での成功、不成功で人間を評価するのは、薄っぺらな人間性の乏しい人のすることです。
・・・本書より抜粋・・・・・
損得勘定で人の価値や人間関係を決めていないだろうか。
『不機嫌のトリセツ』黒川伊保子 著・・・

「歯を磨くように、皿を洗うべし」(P91)
家事は、生きるために免れない営みであり、生きる喜びでもある。家事に主体的に参加して、自立して生きられることは、人生の尊厳につながっていると私は思う。
(中略)
歯を磨くように皿も洗い、お尻を拭くように床も拭く。それは、生きる営み。「主婦がやるべき仕事を、ここらでひとつ分担してやろう」的な、他人事的な話ではないのである。妻が主婦を務めてくれたということは、生きる営みを代替してくれていたのである。ここからは、共に生きる。二人で主婦(夫)になるのである。
定年、一区切り?バカ言っちゃいけない。人生最大の正念場である。
・・・本書より抜粋・・・・・
黒川氏の義母が、晩年下の世話が自身で出来ずに泣き、尊厳を失った気持ちになった。対し自分の尻を拭ける身でありながらも妻に自分のことを“尻拭い”をさせる夫を愛せないのは当然とも辛辣に語っている。
女性の自立を後押ししてくれる、
スマートで明快な一冊。
『1ミリの優しさ』 IKKO 著・・・

「人生で削ってはいけないもの」(P180)
シンプルに生きるのも大切だけど
歳を重ねるほど、若い頃よりもシンプルに生きることは大切だけど、
心のないドライなお付き合いばかりをするのは危険ですね。
人と愛を持って接することで、また愛を受け取るものだから。
シンプルにコンパクトに生きると決めても。「愛」だけは忘れないこと。
愛というのは、男や女だけではなくて、人生の全てに関わるもの。
お互いに気をつけようね。
愛のない人生なんて悲しいから、
愛を持って。
・・・本書より抜粋・・・・,
家庭は優しさで成り立っている。
「優しさ」まで、ゴミ箱に捨てていないだろうか。
結論。
品格とは?
一日にして成らず。
努力次第で身につけられるもの。
まだまだ道半ば。
さてこの3人の言葉。
胸に刻み、前を向いて歩いていこう。