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2025.09.10あれから【空の巣症候群】どうなった?

 

 

子どもが巣立ったあとの、親の「虚無感」について。

4人の子どもを持つ母である自身が

「空の巣症候群」になった体験談。

 

 

今年4月に就職のため引越した、22歳長男(第一子)。

 

家を出た瞬間から、私は涙が3日止まらなかった。

が、そのすぐ後に長男の部屋を次男に引き渡すために

掃除をしたら、辛い気持ちから立ち直れた、と言う話。

 

4/2のブログ

空の巣症候群】体験記

 

 

その後、5ヶ月が過ぎ

空の巣症候群」はどうなったか

 

自身の気持ちを振り返りながら、

空の巣症候群の経過を辿ってみたい。

 

 

 

 

1   人のために動く

 

改めて、ネットで空の巣症候群について調べた。

対処法の一つとして「休む」と言う医師の意見もあった。

それが効果的な人もいるだろう。

 

 

今回自分が3日間、泣き通しだったか?と言うと。。

 

いや、仕事や家事で動いている時は一瞬忘れる。

休憩やふと間が空くと、目が急にウルッとして涙が出た。

「止まっていると勝手に涙が出る」状態に。

 

量の差こそあれ、少しは動いて発散したほうが

自分には合っていたようだ。

 

 

前にも述べたが

そのために「掃除」「片付け」は効果的だった。

 

しかもそれは、巣立った長男が帰省した時のための帰ってくる場所、

新たな「巣作り」でもあったが、

同時に次男の部屋作りで気持ちのスイッチが切り替わった。

 

自己満足と言われようが何と言われようが。

人(家族)のために「動く」が、

より効果的なことが体験として残っている。

 

外の世界に触れる。例えば趣味を見つける事も良いが、

内省をすること

家の中が整っている状態にすれば見る物触れる物全てが

「落ち着いた日常」を取り戻す。

 

 

 

 

 

2   迷い道の現在地

 

実際に動くことで、気持ちの切り替えにはなったが。

それでもまだ、全てクリアになっていない

 

長男はじめ下の子たちの、思い出の品の整理。

まだこれは着手したいと思わない。

する必要もないか。とも思っている。

 

 

長男との思い出回想は、これまで何度かブログに記事として

残す事で、少しづつ癒されてはいるだろう。

 

 

時折、今でも家事の手を止めた時に

また長男の使っていた食器を見たら

ウルッと来そうな時があるが、それも時間が解決するだろう。

 

全くゼロにならない。そんなもんだ。

 

 

そして、後一年半後には次男も同じように「巣立ち」

さらに三男、長女、と続く。

寂しくなるのも、忙しいのだ。

 

またきっと、大泣きだろう。

寂しさは慣れるものではない。と想像する。

 

 

 

 

 

3   つきつめると

 

先月、旅行の帰り道に、長男の住んでいる地に会いに行った。

わずか2時間ほどの滞在だったが

 

たった3ヶ月会わないだけで

随分と大人になった感があった。

社会性が身についた、と言ったら良いのか。

少し丸くなったなぁ、と言う印象だ。

 

 

長男曰く

「家を出てから一週間は寂しかったけど、それ以降は

何とも思わなくなった」

言い方、優しいでないの。

 

もっと本心を想像すれば

「実家から出られてセイセイしている」

そのくらい思ってくれて構わない。って、ちょっと強がりか。。

 

 

実際、本人は入社3ヶ月で車をローンで購入したり、

会社の仲間とドライブに行ったりして楽しんでいる様子。

文字通り、羽根を伸ばしておるな。

 

 

 

かつて、自分だってそうだった。

 

最初はホームシックだった実家への想いは、

特に自分に子供が生まれてから変わった。

当然、親のありがたみもあったが

 

やっと

真の意味で親から離れて、

家族」が出来た。と言う実感に変わった。

 

 

だんだんと大人になるに従い、居心地が悪くなる。

実家の在り方はこれでよし。

 

 

フツーにこのままいけば。

残るは夫と二人、ヨボヨボになる手を仲良く繋いで歩いていくだけ。

 

 

これからの来る、巣立ちの寂しさを共有できるのは

夫と子供についての話をすること、くらいだろうか。