言葉の力って大きい。
いつも名前と感謝の言葉をセットにしてくれるお客様がいて、
「金内さんが来てくれるからいつも大助かり」
「働いている姿がキラキラしているわ」とよく褒めてくれる。
また娘のように可愛がってくれる。
嘘でも嬉しい。素直に感謝する。
仕事とはいえ、言われるたびに、舞い上がるほど嬉しくて
心からニコニコして仕事ができる。
逆に名前さえも呼ばないお客様もいた。
もう一年以上の付き合いなのに
私の名前を知っているのか?と聞きたくなる。
伺う前日にはリマインドメールで最後に名前をつけるのでわかるはずだが。
来訪の際、自宅の飼い犬に「〇〇(犬の名前)ちゃん、おばちゃん来たよ」と私の方が20ほど若いのに「おばちゃん」扱いだ。
犬には名前を呼ぶが、そもそも私に対して名前で呼ばれたことがない。
ついでの悪口だが、
ポリシーなのか、真夏の炎天下に冷房もつけず作業。の日々。
入浴前の鏡の中の私のお腹はいつもあせもだらけ。だった。
(われわれ親世代に多い、エアコンつけない世代と呼びたい)
当然、そんな人とは付き合いたくないので、なんだかんだ理由をつけて縁を切った。
お客さまとはいえ、私も人間だ。こちらから縁を切っても、いいのだ。
同じ人間なのに、この差はなんだろう。
ながらく考えていたが結論が出そうだ。
環境、生い立ち、ポリシーなど背景は色々あると思うが
一番分かりやすく、ダイレクトに相手に気持ちが伝わるのは
結局のところ
言葉の力、じゃないだろうか。
名前を呼ぼう。
感謝の言葉を出そう。
褒めれば人はついてくる。
【1 名前を呼ぶ】
名前呼ぶ。誰しも経験済みだと思うが、
やっぱり嬉しいもの。
娘の友人に「あんた」呼ばわりする子がいるが、
その子に直接注意はしないけれど、
「どういう育て方してるんだ」と相手の親を責めたくなる。
娘には「あんな言われ方、嫌だよね」と聞いたが、案外気にかけない様子。
気にしない人もいるだろうが、やはり、さりげなく名前を呼ばれたい。
名前を呼んでくれる人には、もれなく「お返し」をしたくなる。
同時に、人に対して名前を呼ぶ人は自分自身を大事にする人、だと思う。
【2 感謝の言葉】
ありがとう、は多ければ多いほどいい。
お弁当作ってくれて「ありがとう」
心配してくれて「ありがとう」
協力してくれて「ありがとう」
家族に言っている?
たったの一言なのに、絶大な効果がある。
以前は「してくれない」と思っていた時期もあった
協力してくれない。といつも不満に思う「くれない」「くれくれ」星人。
当然「やってくれる」はずもない。
だから、形からと、言葉を変えた。
ちょっとしたことで、家庭の中が穏やかに雰囲気に変わった。
「あ・り・が・と・う」たったの5文字。
ありがとうは腐ることはない。
やらない手はない。やるべし。まずは心にもなくても、嘘でも?!言うのだ。
【3 褒める】
行動を褒める。頑張りを褒める。性格を褒める。
アイデンティティ、その人の持っているもの。
私は普段優しくないからこそ、意識して相手を褒める。
反対に絶対してはいけないことは
「相手の好きなものをけなす」アイデンティティをけなす行為。
以前何人かの集まりで「私△△(芸能人)が好きなんだ」と言った人に対して
ある人が「私△△嫌い。どこがいいの?」と言った人がいて、凍ついた空気が流れた。会話がそこで終わってしまうこともわからないのか。
好きだと言った人に対して、「嫌い」は破壊力を持つ。
即座に「おめえの嫌い、なんて聞きたかねーよ」と心の中で悪態をついた。
自分の甘えや未熟さや醜態をわざわざ「口にするな」だ。
こうやって暴言を吐いて(書いて)いる私が言うのもなんだが、
コミュニュケーションを生かすも殺すも言葉ありきだ。
言葉に出す。思っていただけじゃ、残念ながら伝わらない。
だから相手を喜ばす「言葉」にして贈ろう。
いつしか、自分自身が大切に。
自分を大切に扱えない人は他人にも優しくできない。