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2024.11.19子どもに【プレッシャー】リビングに飾っていない?

 

11月10日放映、

NHK  

Dearにっぽん

『プロの夢に挑むラストシーズン』

 

独立リーグ香川オリーブガイナーズのピッチャー石田啓介君。

プロの野球選手を目指す28歳の若者を追った

ドキュメンタリーが流れていた。

 

こう言った実話は、よだれが出るほど大好物だ。

下手なドラマよりもドラマティックだ。

ついつい親目線で、我が子と重ねて見てしまう。

 

なぜこの年までプロを目指すのか?

周りの人間はどう思っているのか?接しているのか?

本人の心持ちはどうなのか?

 

 

表情一つ一つ捉える。いい顔をしている。

けれど何かが足りない。それとも何か余計に多いのか。

結局、主役の彼はプロを断念するが、

視聴者である私に何かを残してくれた。

諦めない心、いや、そんな「綺麗なもの」ではない。

彼がこの歳まで「しがみつくもの」は一体なんだろう?と思った。

 

 

今日話すのは、そんな彼が住んでいた「家の中」の話をしたいと思う。

ドキュメンタリーの中で

彼の住んでいる家の中の、リビングが映った。

彼の両親は、彼の「ファン」からもらったという

写真をいくつかフレームに入れたもので、

一番目立つ場所に飾っていた。

 

それを彼の両親はカメラに向かって

嬉しそうに説明していた。

 

「ああ、そんなことしては駄目だ」

テレビに向かって、私は思わず声が出てしまった。

 

 

このファンからもらったフレームを最初にリビングに飾ったのは

間違いなく両親のどちらか、だろう。

そして何年も何年も、(きっと10年近く)飾っているのだ。

もらった当時は、嬉しく、誇らしく思ったのだろう。

 

残酷にも時は過ぎ、その間、

芽が出ない苦しい時代が続く。

彼の気持ちは、やりきれない焦りや絶望などが、繰り返し繰り返しあったはずだ。

 

たとえ彼がそんなことを微塵も思ってない、

強靭なメンタルを持っていたとしても、

そのフレームはリビングに飾るべきではない。と思うのだ。

 

彼が飾りたい。そう思ったか?

最初は本人も良かっただろう。嬉しかっただろう。

が、

それは、結果として彼に対して無言のプレッシャーになる。

 

緊張感とは、また違う。

日々それを飾っている方も見ている方も無意識とはいえ、目にしている。

現実とのギャップ。

 

 

 

もろもろ振り返る。

日頃から子どもたちに「無言の」プレッシャーを与えてないだろうか?

・過去の栄光

・きょうだいの比較となるもの

・現実とは違う理想だけの世界

 

など。

兄弟の、弟だけの賞状がやたら飾ってあったり。

子どもの大昔の図工の作品がいつまでも飾ってある。

願いや誓いが書いた紙が貼りまくってあったり。

 

こういったものはないだろうか?

もしリビングにあったらすぐに見えない場所か個室か引き出しに移動する。

それか、処分だ。

 

 

 

子どもが夢に向かって努力することは素晴らしい。

子どもの夢を応援するのは親として当たり前のこと。

 

ただ親が子どもに、夢を「」事は、やってはいけない。

 

・将来〇〇になって欲しい

・△△高校に絶対に合格して欲しい

・⬜︎⬜︎君と一緒に遊んではいけない

 

全部、親のエゴだ。

子どもは十分考え、すでに行動している。

 

 

子どもに寄りかかっては駄目だ。

親は親の人生を生きるのだ。