SF史上かつてない小スペクタルで贈る、
地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー!
(日テレHPより引用)
日テレ系
ドラマ
日曜夜10時半〜
脚本:バカリズム
が家族大好きで毎週観ている。
今週は3話までの放映。
本筋はとにかく観て欲しい。
放送後3日後だっていうのに、
それでも時折思い出し笑いをしたほど「残るドラマ」だ。
言葉も言い回しも表情も。
ナンセンスコメディーだ。
ここまで馬鹿馬鹿しいのも
同じくバカリズム脚本『ブラッシュアップライフ』以来、だ。
今回は目に留まった、
3話まで全てのファッションチェックをした。
幼馴染の3人組。
清美(市川実日子)、葉月(鈴木杏)、美波(平岩紙)
この3人と清美の同僚高橋が集まる
ファミリーレストランの『ジョナサン』、
『もんぶらん』と言う喫茶店でのシーンがいくつかある。
その中で、彼女たちの衣装に注目。
3人とも主に色がリンクしているのだ。
第1話では
「宇宙人」高橋(角田晃広)を囲んで初対面するシーンがあるが
3人全員「青」で統一されているのだ。
しかも葉月は教師らしくジャージ。
第2話では
夜の小学校に忍び込む話をするシーンで
3人の衣装が柄物。
青や黄色、花柄のカラフルな色味。
高橋のグレーの地味な色を圧倒させる女の強さを感じる。
第3話では
喫茶店もんぶらんでの昼食のシーン。
全員ホワイトカラー。
3話から登場する、あやにゃん(木南晴夏)のベージュ色のニットも
またこの3人(と高橋)にリンクしている。
3人で話している時の衣装はどれも山梨の土地に溶け込むような
優しげな柔かい雰囲気のものだ。
清美が働く、レイクホテル浅ノ湖、フロントの衣装。
ここの制服が赤色でとても印象的。
私服ではカジュアルな出立ちだが、
制服のヘアメイクは
清美の他、女性フロントスタッフ
由美(夏帆)、えり(坂井真紀)もマットな赤い口紅をつけている。
耳には小ぶりの真珠のピアス。
ヘアスタイルは清美は前髪にうねりのあるクラシカルなスタイル。
スカートは落ち着いた茶色の膝下タイトスカート。
街やホテルもだが
それに合わせた制服もまた、昭和を彷彿とさせる懐かしいもの。
タイムスリップしたような気分になる。
3人でランチを食べている衣装と
仕事でフロントに立つ衣装。
衣装によって違う顔を見せる。
対極にある2つの顔を持つような清美。
さすがと言うだろう。
モデルで俳優の市川実日子。の存在感。
カメレオンのように衣装によって
雰囲気がガラッと変わる。
出勤する時に「寒い寒い」と言って、自転車に乗るシーンも何とも可愛い。
ヘルメットだって似合うのだ。
特にフロントの制服姿の佇まいの美しさ。
女の私から見ても、それは惚れ惚れする。
第3話で
女3人と高橋で話をしている時、
高橋が夜の校舎に一人で潜入することに不服を言うシーン。
葉月が一緒に行くことを渋々認める、その時の
清美の葉月を見て無言で頷くシーン。「行ったほうがいい」
言葉にしなくても意見を含めた目線に表情に、グッときた。
ありきたりな日常の切り取りのシーンだけれど
見事にその役に憑依している。
可愛げ、凛とした強さ、この作品に市川実日子が詰まっている。
高橋の話も入れたかったけれど
話が散らかる・増える、ので今回は入れなかった。
面白さは本編を観ていただければ
バカリズムワールドにあっという間に引き込まれることだろう。
言葉はいらない。
毎週日曜の楽しみができた。