先日スーパーで
同世代の女性から
「こんにちは〜〜!!」と、にこやかに声をかけられた。
その女性は両手を小さくバイバイして私に会うのが久しぶりで嬉しそう、だった。
小学生高学年のお子さんも一緒、だった。
が、
どうしても目の前の彼女の存在に、身に覚えがない。
え?誰だろ?
お子さんもわからない。
記憶を必死で蘇らせてみるが、どうしても思い出せない。
っていうか、本当に知り合いか?
思いを巡らせる暇もなく
彼女の明るい雰囲気に圧倒され、
???
と思ったが、
めんどくさくなって
「あーー」と思い出したように
にこやかに「こんにちは!」と前からの知り合いだったように対応した。
何が正解かわからない。
人違いだろうと思うが
きっとその人にまた会う確率は低いだろう。
「どちら様でしたっけ?」なんて言えない。
とりあえず、相手に合わせてみる。
その場しのぎだが、いつもそんな感じだ。
それより
私は人の顔と名前を覚えられない。
特に一回しか会った多くの人の顔を覚えられないのだ。
自分の記憶に自信がないので、こうなってしまう。
そのため再会した時に
挨拶をされてもポカンとしてしまい、
「〇〇の父/母です」と言われ、
その時に初めて思い出し(思い出せない場合も実はある)
「申し訳ございません!」何度も詫びる。
そんなことを何度も繰り返している。
相手に大変失礼な態度をとってしまう。
人の記憶は
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが
記憶の忘却曲線でどのくらいで人は忘れてしまうかまたその記憶を取り戻せるか?
を研究した。
1時間後には56%を忘却
1日後には74%を忘却
1ヶ月後には79%を忘却
するという結果になった。
1時間で半分も忘れることにホッとしたが
毎日行くスーパーの店員の顔、などは覚えている。
30年前の過去の職場の人間の顔や特徴も記憶している。
過去というより、会う頻度、なのか。
人によっては頻度が低い場合だってある。
低くても特徴をつかめれば、わかる場合もある。
忘れる、という前提で
もう諦めるしかないように思った。
とはいえ
忘れてしまった相手を前に会話しなければならない
地獄のようなシーンでも、できることもありそうだ。
・名札などで名前がわかった時点で名前をさりげなく連呼する
・笑顔で話す
・褒める
・聞き役に徹する
・切り上げるタイミングを逃さない
振る舞う、ということをしている。
敵を作らない、自分にスイッチを入れる、お互い平和になるため、だ。
若い頃はこんなことはしなかった。
おばさんにになると
強く、たくましく、したたかになるのだ。
書き出して気がついたが
これって
名前を忘れた相手じゃなくても、いつもと同じだった。
ということは普段通りで良い、ということだな。
忘れてもいいじゃないか。
忘れることはしょうがない。
人付き合いなんて
忘れるか、忘れないか、関係ないかもね。
あなたはどうだろう。