千葉県民だからって
ディズニーランドに皆が行くわけではない。
『卒ディズ』をご存知だろうか?
卒業ディズニー。という。
小学校卒業後に友人たちで遊びに行くイベント、だ。
千葉県民なら当然?!
東京三鷹市出身の私には結婚後千葉に移って、
子供ができてから初めて知ったこと。
今回我が家の小6・末っ子娘が
一年前くらいから友人たちと
「卒ディズに行こう!」と
約束をしていた。
5年生の頃まではディズニーランドもディズニーシーにも連れて行った。
過去に何回かだが、家族でそれなりに楽しんだ。
が、ディズニーへの気持ちは離れた。
6年生になり、突然アニメ・漫画の世界に開眼し、
池袋アニメイトに友人たちと出かけ(私が引率)、興奮して帰ってきた先日だ。
頭の中はアニメ漫画でいっぱい、なのだ。
悩みがあってもアニメや漫画が助けてくれる。
アニメや漫画は
彼女の一部、と言っても過言ではないだろう。
そんなアニメオタクの娘が、私に言った。
「ママ、卒ディズだけど、(誘ってくれた)〇〇ちゃんに断ろうかと思って」
それを聞いた私は少々驚いた。
がそうだよね、当然か。とも思った。
・・・・・・
私だったら、断ることができるだろうか?
「できないんじゃないか」と思った。
まず誘ってくれた友人に悪いと思うし、
自分の気持ちは乗り気でなくても“楽しいフリ”はできそう、だから。
ちょっと無理?をしても楽しんでしまえ!と思い込むか。
自分の気持ちに正直になり
「断る」という選択をした娘には脱帽した。
伝えるなら早めにね。
誘ってくれた〇〇ちゃんには正直に。
とにかく謝るんだよ。
そんな月並みなアドバイスしかできない母。
あとは娘の行動を信じ、何日か経過。
今日娘が帰宅してお菓子を食べながら
「〇〇ちゃんに謝ったよ」
「そう、ちゃんと言えてえらいね」
驚いたのは、その後だ。
「みんなで考えたんだけれど、ショッピングに行こうかと話し合ったんだ」
卒ディズに行かない。
代わりに
ショッピングに行く。
第3の提案があった。ということだ。
膝を打った。
そうか。
「行く」「行かない」の2択だけじゃないんだ。
〇〇ちゃんはじめ、友人たちのことも好きだし、
別の方法で、一緒に過ごすことを選んだ。
しかも娘たちで考えた、というのが素晴らしいじゃないの。
なぜそんなことも考えられなったのだろう、私は。
ああ、大人の私ってバカ。
行かない、選択だけじゃない。
白か、黒か。
0か、100か。
行くか、行かないか。
とかく、
何かを断られたらポキンと折れてしまいそう。
相手を傷つけてしまうから断ることを恐れる。
一つがうまく行かなかったら、あとはダメと決めつける。
そんなダメダメの私が
若干小学6年の娘たちに「ハッ」と感動させられた、一件である。
ちなみに、上の兄3人全員『卒ディズ』には行っていない。