
富山県高岡市
日本海に面した、雨晴(あまはらし)海岸。
海岸や道の駅に集う人たちにインタビューする30分。
この土地が、絶景と言われる所以は、
水平線の向こうに、3000メートル級の山脈、立山連峰が見える。
太陽や時間帯によっての条件が揃うと、この景色が見られる、そうだが
この土地ならではの気候の変化が多く、それは「運」を賭けるようなもの。
コンディションが難しい。
さっき晴れていたかと思えば、雨が降り出す。
そんな天候の中でも、人々は雨晴の道の駅に集まる。
水平線の向こうに山々が見える風景、
そんな景色は他にもあるだろうか?
一度は訪れ見たいと思う。
地方からこの地に住むことになった人。
朝焼けを撮りたいと待つ、定年退職後の男性。
失恋のために愛知から心を癒しにきた中国人の男性。
など。
それぞれの想いがある。
広島からキャンピングカーで訪れた60代の夫婦。
会社を早期退職し、全国各地を旅して回っている。
「晴ればっかじゃつまらないでしょ。
雨があるから晴れが嬉しいしね。
じゃないんですかね。」
若い頃はギタリストとして名を馳せた彼だが、
当時は家庭を守るため夢を諦め、
サラリーマンとして生計を立てながら家族を守ったエピソードは、ぐっと響く。
決して思うようには行かない苦労した過去も、
その後、人格として確かに残るもの、なんだろう。
この番組の大好きなところは、
少しお節介、なところだ。
海岸に入っている女性には「寒くないですか?」とか
失恋を仄めかす男性には「最近失恋が?」と突っ込んだり、
父娘で来ていたインタビューだって、離婚の話まで
フツーは「ここまで話すか?!」といつも思っている。
でも聞かれた人は、どの人も、嫌な顔しないで、穏やかに静かに話し始める。
インタビューがものすごく上手いのだと思う。
聞くことと話すバランス、ユーモアもあるのだろう。
編集もさることながら
人の心の中や風景が、だれもが感じる共感を引き出す、素晴らしい番組だ。
昨年末のランキングでチャンカワイの中継もあったが、この回で使われていたか!
後半に登場した、父娘の二人組は人ごととは思えず、良かった。
母と住んでいる若い娘。
父親とは年に何回かキャンプも行く仲。
仲がいいのは画面から伝わってきたが
娘が父には冷静に「友達とは違いますね」「絶対嫌われない友達みたいな」とピシャリ。
それでも、やっぱり嬉しそうな父親。
別れ際、浮かれた?!父親が自分のジャンパーを上に投げてキャッチするシーンは
父の心情をうまーーく表していて、思わず笑ってしまった。
雨が降って山脈が見えなくても、
いつかは晴れる時がある。
それを待ち侘びて生きるのだ。