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2026.01.25NHK【ドキュメント72時間】レビュー/富山・雨晴海岸 山の姿を待ち侘びて

 

 

富山県高岡市

日本海に面した、雨晴(あまはらし)海岸。

 

海岸や道の駅に集う人たちにインタビューする30分。

 

 

この土地が、絶景と言われる所以は、

水平線の向こうに、3000メートル級の山脈、立山連峰が見える。

太陽や時間帯によっての条件が揃うと、この景色が見られる、そうだが

 

 

この土地ならではの気候の変化が多く、それは「運」を賭けるようなもの。

 

 

 

 

 

1 ここに集まる人たち

 

コンディションが難しい。

さっき晴れていたかと思えば、雨が降り出す。

そんな天候の中でも、人々は雨晴の道の駅に集まる。

 

 

水平線の向こうに山々が見える風景、

そんな景色は他にもあるだろうか?

 

一度は訪れ見たいと思う。

 

 

地方からこの地に住むことになった人。

朝焼けを撮りたいと待つ、定年退職後の男性。

失恋のために愛知から心を癒しにきた中国人の男性。

など。

 

それぞれの想いがある。

 

 

 

 

 

2 晴ればっかじゃつまんないでしょ

 

広島からキャンピングカーで訪れた60代の夫婦。

会社を早期退職し、全国各地を旅して回っている。

 

 

「晴ればっかじゃつまらないでしょ。

雨があるから晴れが嬉しいしね。

じゃないんですかね。」

 

 

若い頃はギタリストとして名を馳せた彼だが、

当時は家庭を守るため夢を諦め、

サラリーマンとして生計を立てながら家族を守ったエピソードは、ぐっと響く。

 

決して思うようには行かない苦労した過去も、

その後、人格として確かに残るもの、なんだろう。

 

 

 

 

 

3 インタビューの凄さ

 

この番組の大好きなところは、

少しお節介、なところだ。

 

 

海岸に入っている女性には「寒くないですか?」とか

失恋を仄めかす男性には「最近失恋が?」と突っ込んだり、

父娘で来ていたインタビューだって、離婚の話まで

フツーは「ここまで話すか?!」といつも思っている。

 

 

でも聞かれた人は、どの人も、嫌な顔しないで、穏やかに静かに話し始める。

 

 

 

インタビューがものすごく上手いのだと思う。

聞くことと話すバランス、ユーモアもあるのだろう。

編集もさることながら

人の心の中や風景が、だれもが感じる共感を引き出す、素晴らしい番組だ。

 

 

昨年末のランキングでチャンカワイの中継もあったが、この回で使われていたか!

 

 

後半に登場した、父娘の二人組は人ごととは思えず、良かった。

母と住んでいる若い娘。

父親とは年に何回かキャンプも行く仲。

 

仲がいいのは画面から伝わってきたが

娘が父には冷静に「友達とは違いますね」「絶対嫌われない友達みたいな」とピシャリ。

それでも、やっぱり嬉しそうな父親。

別れ際、浮かれた?!父親が自分のジャンパーを上に投げてキャッチするシーンは

父の心情をうまーーく表していて、思わず笑ってしまった。

 

 

 

雨が降って山脈が見えなくても、

いつかは晴れる時がある。

それを待ち侘びて生きるのだ。