
スペースが少なくても、桐箪笥でなくても。
着物収納は叶えられる。
着物収納について、ご質問をいただく。
「この桐箪笥/桐箱が部屋のスペースをとるので、どこに置いたらいいか?」
着物専用として使う、桐の家具。
これらは収納内の湿度を守ってくれるので重宝する。
が、スペースによっては置き場所に困る存在でもある。
自宅に桐箪笥を置くスペースがない。
これが理由で着物を持つことを諦めていないだろうか?
かく言う私も、実家に桐箪笥がある。
その中に32年前に着ていた振袖一式がある。
自宅には置けない、からだ。
結婚当時、この桐箪笥も引き取ろうか、と思ったが
今よりも半分ほどのスペースに桐箪笥はただの邪魔になるだけだと、実家に置いている。
それから25年以上。いまだに振袖の収納している桐箪笥は実家に置きっぱなしだ。
13年前に娘が生まれた時に「やっとこの振袖の出番がありそうだ」と思った。
そのくらい着物には縁遠い。
けれどある日、実家に帰省した際、母のお下がりの着物を見て
「着たい!」と思った。

着物を持ち帰ることは決まったが、
そのために桐箪笥を自宅に運ぶ??
着るったって、年に一回着るか?
せいぜい子供たちの、入/卒業式に着るくらいだ。
そもそもそんなゆとりあるスペースは我が家にはない。
そのために桐箪笥を自宅に運ぶことは断念した。
私は整理収納のプロだ。
そして「こうあらねばならない」という考え方が、大嫌いだ。
着物だって、衣類は衣類、だ。
着物のメンテナンス法を調べ、
衣装ケースを着物収納にすることを実践、検証した。

実家から運んで、衣装ケースに入れた着物は、10年以上収納して問題ない。

気をつけるポイントは
虫食いと、シワなどのメンテナンス。
これは普段着と同じくメンテナンスすればいい。
①換気や風通しの良い場所で保管、
湿気対策(カビ)のため定期的に外に出して空気に触れさせる。

②できてしまったシワは低温アイロンで当て布をしてかける
着物はたとう紙に入れ、平積みで管理。
そしてメンテナンスで一番大事なのは
③着物を着ること
(逆に言えば、着ない着物をなくす)
当たり前すぎるが、これだ。
なあんだ。「着物だから」って深く考えすぎ。
そして収納のポイントがある。
それは次の章でお伝えする。
ところであなたは日常的に着物を着るだろうか?
それとも私と同じように年に一回着ればいい方、だろうか?
日常的に着られる方は、部屋の真ん中でも端でも、
堂々と洋服収納と同じように衣類収納をお楽しみいただきたい。
年に一回ほどのサイクルで着る、という方は
①不便な場所に
手が届きにくく、手間がかかるような場所に着物あってもいい。
クローゼット以外にも、押し入れの奥の奥、など。

②小物は小分けにして
下着類、着付け用、飾りなどのジャンルで細かく分けると着付けの際、スムーズ。

また足袋は玄関下駄箱上段に。あえて取り出しにくい場所に置いている。


③換気を意識する
不便な場所に置いていることで、存在を忘れがちになるから
換気を怠りがちになる、が。これは着物劣化を進行する原因になる。
他の衣類のタイミングで衣替えと同じように出してチェック。
着物も洋服も基本は同じ。
堅苦しく考えず、着物ライフを楽しもう!