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2025.08.05それって無駄?【損して得を取る】片付け

 

 

 

損したくないなら、

損をして得をとれ。

 

 

 

1   「手に入れる」事への執着

 

「いつ入手するか、わからないから」

買っておこう。

 

例えば、地域や期間限定品、ノベルティ、セール品、

「在庫わずか」な物、など。

 

我々消費者の心がグラつく瞬間。

「もう、手に入らないかもしれない」

だから、買って持っておこう。と。

 

セールで購入したバッグが、再値下げしてショックになった経験は私だけではないだろう。

安いからと言う理由、値下げ率だけの数字、

買わないと損。とばかりのセール品。

 

 

待てばそのタイミングが来る時もある。

もしかしたら、その物が欲しいと言うより

手に入れる事が目的になっていないだろうか?

 

 

損をしたくない。

そんな思いはある?

 

 

 

 

2   「足る」を知る

 

30年ほど前、

旅行のツアーでご一緒した、年配のご夫婦と話をした。

ご主人が「つい旅行に行くと現地のスーパーなんかで、こちらより安いフルーツを大量に買ってしまい、結局は夫婦2人だと食べきれず腐らせてしまう」

と言っていたのが印象的だった。

 

出先や旅行だと気持ちが大きくなるのは世の常。

自分の食べきれる量がわかっていれば

食べ放題のバイキングだって残す事は無かろう。

 

胃袋だけの話ではない。

家の中だってそう。

 

大量に購入した方が「お得」な、食品はじめ消耗品など。

そりゃ腐らないものもある。

が、それらスペース泥棒になって毎日の動線の邪魔をしていない?

さらには使い切るまでも無く存在を忘れたり、飽きて他の物に目移りしていない?

 

足りる分だけ、手に入れる。

 

 

 

 

3   「効率」と言う名の損

 

いかに無駄を省くか。

 

家事に於いて、

無駄な物を処分し、無駄な動きを排除し、

とことん目の前から「いらないもの」を徹底的に無くそう。

効率だけを追い求めていないだろうか。

 

捨てて、捨てて、

それで、あなたは幸せになった?

 

 

捨てても、不満が残っているとするならば

その「効率至上主義」を手放してみないか。

 

 

 

独断で家族や周囲を巻き添えにしていないか。

手放す事だけが目的になっていないだろうか。

他人の気持ちを置き去りにしていないだろうか。

 

自分の物だけだったらいい。

家族の物や気持ちまでばっさり切り捨てる権利はない

 

他者とは「線引き」を。

誰だって、侵入されたくない部分はある。

 

効率を重視するあまり、

他者との境界線を超えて「お節介」「ありがた迷惑」になっている場合だってある。

 

踏み込んで良いのは

自分自身の事と

相手がOKを出した時、だけだ。

 

 

学習机が物で溢れていても

失敗するだろうと予想ついても

無駄な動きが多いように感じても

線引きを。

 

 

もう少し言うと

その場から物理的に離れるのだ。

目の前から見えなくする。

そこに留まるから、気になるのだ。

 

 

そして、線引き・離れた自分が得る物は

整理された自分が残る

これだけは、はっきりしている。

 

整理された自分は

「自分だってそうだよな」と

他人に寛容になる自分である。

 

 

 

得る事ばかりを考えると必ずや損する。

手に入れようと躍起になると、指の間からするりと抜ける。

効率だけを求めると、無味乾燥になる。

 

 

暮らしに「潤い」を。

 

 

何のために片付けをしているのか。

参考にしていただければ幸いだ。