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2025.07.27ドラマ【北の国から】第15話レビュー/子供が大人を超える時

 

日曜日は

片付けの手を休めて

 

ドラマ『北の国から』を。

 

 

いやぁ〜〜今回も見どころがたくさんありすぎて

この記事、まとまるか?

また、見切り発車で書き始めている。

 

今回、大人顔負けの子供達の演技が最高に良かった。

 

 

 

 

1 名シーン 正吉の後ろ姿

 

UFOを発見した正吉、純、蛍、の3人。

その後、凉子先生が草むらから出てきたのをきかっけに

宇宙人疑惑をかけるも、

大人の間では、涼子の東京の小学校での児童の自殺疑惑をかけられ、

参観後の笠松の爺さんに問い詰められる。

子供達は事件のことを初めて知る。

 

緊張感のあるシーンだが

純、蛍、正吉の表情が何とも言えない。

特に正吉の苦しそうな表情が切ない。

 

「凉子先生もかわいそうだが、正吉もかわいそうだ」

純は親友の気持ちを痛いほど察している。

 

特に正吉の祖父である、笠松の爺さんは、

その日の朝、馬が売られてしまい、やけ酒の一升瓶を持った姿で学校に乗り込む。

そのせいで、保護者会ではグチャグチャになる。

酔っ払った爺さんに肩に手を回し、小学生の正吉が爺さんを抱え、畦道を歩く後ろ姿。

 

馬が売られてつらいかもしれんけど、、

正吉の気持ち、考えたことあるか?

目の前の子を、、大切にせえや!!

 

アル中気味の笠松の爺さん。

雨の中、自転車で川に転落死してしまうところで話は終わる。

 

正吉はある意味、今で言うヤングケアラー。

大人に振り回されながらも逞しく生きている。

 

 

 

 

2 自分のことはわかっていない

 

15話では純の「性の目覚め」について丁寧に描かれている。

 

小学5年生。思春期。

大人の女性に興味を示し胸の高まりが止まらない。

 

富良野の街でピンク映画ポスターを前に、

気が付かない五郎が純に声をかけるも

ヘナヘナと純が座り込んでしまうシーンは思わず笑ってしまう。

「僕は病気かもしれない」と父親にも告白できずにモヤモヤする。

 

そんな中、五郎が純のバッグの底からビニール本(エロ本)を見つけ、

いとこの清吉にも告白をするが、

清吉は「お前もそうだったろう!」と笑ってかわされる。

 

そうとばかりに、五郎が思い切って、

家でくつろいでいる純(と蛍)に

「おしべとめしべ」の話で性教育を説こうと意気込むが

純の鋭い質問に答えられず、グダグダになって終わる。

 

この時の子供達が「何言ってんの?」とでも言いたそうな

ポカンと、自然で何とも言えない表情。

こんな顔、我が家の子達も私によくするんだな。。

 

あまりにもわかりすぎて共感しかない。

 

家庭で子どもに性教育、てむずい。

「おしべとめしべ」なんて言わなくてもいいのは、このドラマではっきりした。

けれども何と言っていいのやら。親は悩むのだ。

そもそも言うことなんてないのか?自分もそうだった、と。

 

結局、夫婦仲を良くする、ことくらいしか答えが出ない。

 

 

 

 

3 子どもに呆れられる親

 

私ごとだが、先日

仕事から徒歩で帰る途中、高校生の三男を見かけた。

 

4車線ある道の向こう側の、

公園のベンチに座り、友達と何やら楽しそうに話している。

顔はこちら側を向いている。

 

手を振った。

三男、顔は笑顔ではあるが、反応がない。

 

今度は何度も大きく左右に手を振った。

とうとう?諦めたように、三男は手を笑顔で振りかえしてくれた。

おっしゃ、と私も嬉しくなった。

 

きっと「馬鹿な親だな〜」と、

子どもには呆れられているだろう。

それでもいい。

 

 

子どもが大人を超えている。

大人だから偉い、なんて事は、もうとうに捨てた。

 

 

実際子どもの方が大人よりも

よく見ているし、感受性は強く、冷静なのだ。