不在時に子供部屋、こっそり入っていない?
不在だろうが無かろうが、
子供部屋にズカズカと入れるのは
「母ちゃん」の特権。
先日、美容師さんと何気ない会話の中で
子供部屋に入れるか、否か?
と言う話になった。
その男性で私と同い年(51歳)の美容師さんは
「いゃ〜俺は男だし、息子の部屋には入れないよ」
と言った。
へぇぇ。そうなのか。と思った。
でも、確かに
紛れもなく我が家も
特に子供たちが思春期に入り、
自室のドアを閉めることが多い。
何となく「入ってこないで」と
ドア向こうからメッセージを感じなくも無い。
が。しかし、
入るよ。ズカズカと。
毎日、家族分の洗濯物を畳んで、ハンガーに掛けたり引き出しの中にしまう。
これ「子どもにやらせれば良いじゃない」って言われそうだが、
リビングに畳んだ洗濯物が山積みになっている事が嫌、なのだ。
そのため、畳んだ洗濯物はすぐに子供部屋に直行する。
掃除機かけも、子どもが風呂に順番に入っている時に子供部屋に入って掃除する。
床に広がっている、PCや羽織もの、はデスク上に。
寝転んだリュックは立たせて掃除機を掛ける。
毎日のルーティンだ。
家事をスムーズにするため、入るのだ。
夕方、次の日に出すゴミをまとめて玄関に。
これもまたルーティン化している家事だ。
勉強で集中している時も、部屋に入ってゴミを回収する。
もちろん子どもに話しかけたりはしないが
黒子のように、スッとゴミ箱からゴミを抜き取る。
それ以外余計な事はしない。
大学生の次男は、部屋でズームのミーティングがある時は
最初に私に断る。「これから7時から9時までミーティングあるから」(入って来ないで)
この時ばかりは
掃除機もかけない、ゴミも回収しない。
一切、部屋には入らず物音にも気をつける。
長男(現在22歳)の
以前ズームでの就活、面接の時もそうだった。
息を潜め、ドアにこっそり近づいて聞き耳をたてていたのが
懐かしい。
そもそも部屋に入られるのは嫌、だろうが
本当に嫌な時は、子どもから理由とセットで表明してもらう事で
お互いに最悪な状況は避けられる。
そんなこんなで、
子どもたちは思春期だから、と、ざっくりとした理由では母を撃退できないため、半分諦めている。
夫に関して言えば、洗濯物、掃除機、も子ども達に気を遣っている。閉まったドアをノックをしたり、「入るよー」と声を掛けてから、おずおずと入る。
夫婦でも子どもに対しての接し方が違うのだ。
昨日も三男(高2)の山積みプリントが溢れ、
隣の長女(中1)の部屋スペースに侵入しそうだったので
私から何とか出来ないのか?聞いたところ、
「もう全部いらない」と言うではないか。
プリントは全て捨てた。
その間三男はデスクに向かって別の事をして
触られるのも嫌そうだった。
「こんな事、親にさせるな」とガハハと笑って返して
「クラス便りも出さないで。ったく」ボヤく母に対し
「そんな学校の事、知ってどうすんの」と生意気な三男。
それにしても、公私ともに知らない事が多すぎる。
宝の山を漁るように
その中に紛れ込んでいた、三男の作文を読んだ。
へぇ、こんな事思っているんだ。
いつもは口にする事がない心の内を読んでニヤけた。
「もぅ、(いい加減)やめてよ!」
口では嫌そうだが、三男も顔は笑っている。
「やって欲しくないなら、すぐに片付けるんだなっ!」
母だから、と言い訳のような
大義名分を振りかざし、今日も子供部屋に入る。