小6娘が、
突如自分の本棚を片付け始めた。
聞けば
「欲しい漫画を買うので(本棚の)スペースを開ける」
とのこと。
娘はアニメ漫画オタクだ。
アニメ・漫画を唯一の「心のよりどころ」としている。
漫画を何冊か購入することはすでに知っていた。
いらなくなった本を外に追い出し
スペースを開けて、
欲しい漫画を入れる。
好きなものに関しては自発的に片付けする。
娘の成長を感じた先日である。
さて
この話を聞いて
「うちには関係ない」
「片付けできないし」
我が子を見くびっていないだろうか?
そんなの大間違い!と声を大にして言いたい。
今回は
サンタさんを信じなくなった
特に小学中〜高学年のお子さん。の親に向け
片付けの考え方をお伝えしたい。
うちではこれまで関心のなかったオタクに対して、以前より寛容になった。
と言うのも、一年前から娘が自然発生的にオタクになったからだ。
そのため。全面的に娘を応援する。
漫画が欲しい。
と言えば
「じゃSwitchを売ってそのお金で漫画たくさん買えるよ」
「全く遊んでいないし、売ってしまおうか」
両親が平気で子どもをそそのかす。
これは子どもが「遊んでいない」「興味が離れた」ものを
大人が「見ている」ことがポイント。
「遊んでほしくないから」と言って
無理やりゲームを手放す大人都合の提案だけは絶対に避けたい。
こちらのポケットマネーからお金を出すこともあるが
基本的には、お小遣いでやりくり、子どもの持ちものから運用したい、のだ。
子どものものをリサイクルショップやフリマに「売る」
さて、売ったお金はどこに?
もしや大人のフトコロ・財布に入っていないだろうか?
それでは、子どもが「がっくり」する。
当然それは我が家でもやっていたことで反省材料なのだが
本来、子どものものは「子どものもの」なのだ。
親がジャイアンの如く
「俺のものは俺のもの」「お前のものは俺のもの」だったら
のび太のように子どももうなだれる、だろう。
この、当たり前すぎる事実に気づいたほうがいい。
買い取り金額は
レシートと一緒に子どもに渡す。
ちなみに、
売ったSwitchはリサイクルショップで3万円近く買い取ってもらった。
新品の漫画一冊600円だとすると50冊は買える。
それを全て娘に託した。
高額ではあるが「その価値を知って欲しい」のだ。
現在、そのお金で娘はせっせと漫画を購入している。
何かにつけて子どもに
「捨てろ」「片付けろ」「部屋が汚い」と言っていないだろうか?
それでは子どもだって、それを言っている大人だって、嫌気がさす。
お金だってそうだが「使ってなんぼ」だ。
スペースも、モノも同様、と考える。
モノを買う→使う(遊ぶ/読む)→捨てる(リサイクル)
一方的な流れで終わらない。
実際リサイクルに持っていけば→値段がつけられ→店頭に並び
→欲しい誰かが買い取ってくれる。
それが繰り返される。
自分の大切にしていたモノに正当な価値がつき、
それを欲しい誰かの手元に行くのだから。
こんな皆にとって、喜ばしいことはない。
最後に。
片付けのプロからひとこと。
子ども自身で選ぶ力が身につけば
自立した子どもになる。
そう思うのだ。