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2024.11.14喧嘩しない【実家の片付け】3つのメッセージ

 

以前より、

団塊の世代、またその上の年齢の方(70歳〜90歳ほど)のお宅に片付けサービスで伺うことが増えた。

親ほど歳の離れたクライアントのお宅に伺い、一緒に片付けをする。

実際に家の中を拝見し、思うことがある。

 

子どものものが、多すぎる。

 

実家から巣立った子ども、と言っても、

私と同世代、すでにもうおじさんおばさん、の私物。

卒業文集、賞状、結婚前に使っていた衣類、バッグ、コスメ。

30年以上経った、学校の制服やランドセル、美術の作品、なんてものもあった。

いまだに実家に置いてある。ってどうよ。

 

 

高齢化社会。

 

 

まだまだ、なんて言ってられない。

50歳の自分もそうこうしているうちに「高齢者」になるのだろう。

月日が経つのは早い。

 

実家に帰ろう。

そして、せめて自分のものだけでも片付けよう。

親の負担がじわじわと増えているはずだ。

 

 

1 いきなり「片付け」の話をしない

 

実家までの距離、会う時間を作ること。

実家に帰るといっても様々な「ハードル」がある。

 

大人になった今、

なんだか実家が、居心地の悪い場所になってないだろうか?

結婚するまで実家暮らしだったのに、違和感だらけ。

 

細かい事を言えば、

部屋の掃除の仕方、夕飯の調理方法や、

エアコン設定の温度までが合わない。

 

いかに家事や育児や暮らしを確立してきたか。

皮肉にも、こんな事だらけが、目についたりもする。

 

当然ながら、時の流れとともに確立された価値観は、実家の親と相当違う事がわかる。

片付けもしかり。

いきなり片付けの話は出さない方が良さそうだ。

 

2 親の「困ったこと」を聞く

 

では何から話したら・聞いたらいいのか?

親が「何に困っていて」それを「どうしたらいいのか?」

 

・2階にあるテーブルを1階に運んで欲しい

・洗面所の足拭きマットを買いに行きたい

・キッチンの箱買いのお茶を段ボールから出して欲しい

もしこういった要望があれば叶える。

ついでに片付けの提案もしてみる。

 

2階のテーブルを運ぶ際に、部屋の中の状態を見て

「あの部屋の荷物、古紙があったから捨てとくよ」

 

洗面所の足拭きマットのサイズを確認する際には

「洗濯機周りに空の容器があったから捨てとく?それとも中身があるなら補充しておく?」

 

キッチン段ボールに入ったお茶を取り出す際

「古くなったお茶がいっぱいある。定期購買をやめる検討してみては?」

 

など。

ただ聞くだけでは弱い。

こちらが動く意思を伝えながらも

もし断られたら、すんなり引き下がる

 

3 悩ましい「私物」を片付ける

 

いよいよ最終的に自分の持ち物を片付ける。

親は困っている。

「本人のものだから手を出せない」と。

 

10年20年30年と

時が止まったみたいに、そのままだっただろう。

この間、物がなくて困った事があっただろうか?

きっとないはずだ。送ることや取りに来ることも皆無のはず。

もうほとんど捨ててもいいのではないだろうか?

 

本当に必要な物なら自宅に持って帰るべし。

実家でありながら、自宅ではないのだから。

 

 

 

親と子でも離れて暮らせば、これまで当たり前だった暮らし方や考え方も変わってくる。

それぞれが納得感のある片付けになれるよう、今後もサポートしたいと思う。