手に持った瞬間に『整理』は始まっている。
帰宅して郵便ポストを覗く。
チラシや郵便物などが入っている。
それらを手に取る。
そこから「ものの整理」が始まる。
何もしないまま、家に帰らない。
手に持った瞬間から、
チラシ、ダイレクトメール、カタログ類を一つづつ眺め、
「要る」「要らない」をおおよそ決めて、玄関ドアを開ける。
郵便ポストから玄関ドアまでに約70メートルほど。
だいたい1分かかる。
家に到着してからでは遅い。
自分の性格上、何日も何週間も、整理を後回しにするから、だ。
その1週間までの間にチラシやダイレクトメールやカタログはダイニング一角に、うず高く山になる。
要るもの、と決めたものだって、ただ放置しているだけにならないように、
カゴの中の書類の山を、ダイニングテーブル上に置き、定期的に山になる、
山になってから、主人にチェックしてもらう。
自分でチェックするのも、苦手、なのだ。
以前は1日の最後に片付けていたが、無理だった。
精神的負担になって、いつしかやめてしまった。
特に、市の検診、銀行からのお知らせ、マンションの定期点検のお知らせなど。
これらが主に必要なものだ。
これらに混じって、店のキャンペーンのチラシや、ダイレクトメールなどは、
気になっている時以外はすぐに処分する。
また同じ時間帯の夕刻、
子供達が学校から持って帰ってきた書類も地味に増える。
それらも一緒に、勢いをつけて処分する。
日によるが、だいたい1日で、5〜10枚ほどの紙を処分している。
一枚も紙を捨てない、なんて日はない。
これらを1週間溜めたら、多くて70枚ほど。
多くない?!多いだろう。
しかも書類の中には処分するものだけでなく、
保管するものであっても、どのくらい保管する?
他には処分するかどうか家族に相談しなければわからないものも、あるだろう。
そうなると数はもっと増えるはずだ。
だから書類は厄介なのだ。
せめてもの「自分」が「要らないとわかるもの」だけでも、早めに決着をつける。
そうしないと溜まる。悩む。嫌になる。
そこで郵便ポストから玄関ドアを開けるまでの60秒で「勝負する」
ゴールまでに挫けないように、ゆっくり歩くときだってある。
そう思って自分を奮い立たせている。
自分との約束は一番難しい。
だが、これくらいは、守るのだ。
これさえも守れなかったら、
なんのために片付けの仕事をしているのか。
さて処分した書類は、すぐにゴミとして出せるように、
紙ごみをすぐに出せるように、ゴミボックスと紙袋と紐ハサミが一歩も動かずに近い場所に収納している。
捨てることをスムーズにすることが
家から不要なものを出していく、
定期的なサイクルができると紙の整理はしめたものだ。