最近、本屋には「お金」をテーマにした本をよく目にする。
お金の貯め方、お金の増やし方、節約、投資、管理など。
無駄を省く。これもお金を運用する上でキーポイントになるだろう。
こと片付けでも、お金を貯められる?か。
以前雑誌の取材で自宅に来た、編集の方に自宅・収納を一通り見て
「金内さんの家はお金が貯まる家ですね!」と嬉しい言葉をいただいた、
が、残念ながら、実感はあまりない。。
なるほど、
家計を管理するわかりやすい節約術なるものは
自分の引き出しの中に「入って」はいないが、
実際にお客様宅での片付けでの効果や自宅で行っていることなど
「身をもって経験している」ものならある。
3つの「わかる」を紹介したいと思う。
【1 在庫がわかる】
在庫管理、はビジネスの世界だけではない。
家庭でも同様に、
片付けで在庫の確認はできる。
今どのくらいの持ち物があるのか?
そこには収納内を全て出す、ことから始まる。
収納内、残りあと一つになったら買う。
最近は使っていないので、この物の買い物を控えよう。
これがよく使うから安いうちに多めに買っておこう。
など。
アイテム数や量の増減を自身の考えで、冷静に判断できる。
今家にある全てのものが「どのように物が入って使って消費されていくか」
を把握すれば、家庭での在庫管理は成功したも同然。
【2 物の価値がわかる】
片付けをすると
家族であっても、人にはわからない「価値」に出会うことがある。
聞けば、高校時代から使っていた思い出のもの、信頼している先輩から頂いた物、
旅行先での唯一のお土産。など。
人にはそれぞれのストーリーがあり、それを知ることができる。
物の価値は、あなた自身が決めることであって、他人や社会が決めることではない。
同時に、片付けで「価値のない物」を処分していく作業も進行する。
壊れた物、古くなって使い物にならない物、デザインが暮らしに合わなくなった物。
など。
価値観のセンサーが敏感に反応するはずだ。
【3 自分がわかる】
俯瞰して見ることができる。
これが片付けでの一番の効果だろう。
無駄なものを「安い」だけの理由で買っていないだろうか。
いらないものを家に入れて、または捨てられないものに溢れてアップアップしていないだろうか。
節約をしているつもりが逆に損をしていないだろうか。
特に感情が邪魔をして「片付けられない/動けない」と言うことは無いだろうか。
感情で生きている私たち。
自分自身を知ることで冷静に判断することができ、
スムーズな買い物やものの処分が期待できるだろう。
【まとめ】
在庫を把握して、家のものを上手に運用する。
いいものを見る目を養って、価値のメリハリをつける。
自分を俯瞰して、得意なこと苦手なことを知り、上手く節約する。
片付けを通してわかることは山ほどある。
捨てるだけ、単に買わない、ではわからない価値がある。