20年以上も前になりますが
第一子出産の際、街の産婦人科にて出産をしたのですが
入院は個室/母子同室で。そこが気に入って産院選びも、当時それが一番重要でした。
赤ちゃんの鳴き声、自分の取り乱した様子(のイメージ)、など。
あまり他所様に迷惑をかけたくない。
それが気持ちのウエイトを占めていたわけです。
晴れて第一子出産後、
当時の個室での母子同室は今になって振り返ると
苦い思い出しかありません。
不安定な精神のもと、涙をずっと流していました。
さて、第二子出産の際は
第一子とは違い、里帰り出産で近隣の今では珍しい?!8人部屋の産院。
最初は他のお母さんとの接し方など、入院するまでは不安もありましたが
なんと、これが良かった。
二人目ということもあったのかもしれないけれど
他のお母さんが赤ちゃんの大泣きに困っていたら、「大丈夫?」とカーテン越しに様子を察し、さりげなく声をかける先輩ママ。
お見舞いに来た実母に、気持ちが不安定で当たり散らす新米ママ。それも周りの私たちは気持ちを共有し「わかるわー」と出産後あるあるで、少しホッとしたりしたりして。
どこに住んでいるのか、どんな家族構成か、今の気持ちは?
ずかずかと入っていくようで、案外そうでない、適度な距離感を保ちながら
たまたま同じ時期の出産という共通点でのママ同士。
一人目、二人目、(三人目、四人目もあるがほぼ忘れてしまった・・笑)
個室、大部屋、全く違う産院のスタイル。
何もかも手探りで孤独だった「個室」
合宿みたいで楽しかった「大部屋」
今はとかく
居酒屋でもあえて個室を選んだり、
いかに一人の時間を作るか。
友達の整理、嫌な人間関係の切り離し、
自分に関係ないものには遠ざけたり。
自分の気持ちもそうだけれども
一人、「個」になるように、うやうやしく気を使ってくれる社会。
知らない人との出会い、そこから生まれる得難い経験。
きっと誰でもあるでしょう。
旅行の時に感じる、現地ガイドさんやその街の方との何気ない交流。
決して色褪せることなく、忘れることはないでしょう。
つながりを大事にしていきたい。と古くさいけれど、日常考えているのです。
目の前にある人を大切に。
家族友人知り合い。
子供の友達を自宅に呼んだり、話をしたり。
ファーストフード店、コンビニ、カフェ、アルバイトで社会経験をしている長男次男には
「ちゃんとやっているか」心配ではあるけれども、
そんな我が子たちを受け入れてくれる社会にも感謝したくなる。
以前よりかは他人にも少しは優しくなれたかもしれない。
挨拶をしないよその子だって「この子も人の子」と。
夕飯時の忙しいテレアポの人にだって、いきなり受話器を切っていた昔ですが、今はやんわりとお断わりできるようにもなったし。
まとまりのない話になってしまいましたが
あまりにも「個人主義」を意識しすぎると
大事なものを見失ってしまうのではないでしょうか。
かと言ってむりやり関係を作るようなことはしたくないし、
自然に流れるように生きていきたい。
そう思うのです。