先日、仕事のため
JR総武線快速電車に乗りました。
総武線快速電車には多機能トイレのついている車両があり、
地元民には見慣れた風景、なのです。
一緒の車両に乗っていた、
インド系の夫婦+10歳くらいの少年がそのトイレを入れ替わりに使っていました。
そこそそ混んでいたので、たまたまトイレの前に立っていた私は
最後に使う少年が入ろうとしたのですが「開」ボタンの存在がわからなかったようで、一生懸命扉を手で開けようとしています。
それを見た私は「開」ボタンを無言で押して開けました。
トイレに入ってからも扉を閉める「閉」ボタンを探していたので
手を伸ばし、それも押してやりました。
(国や性別は違えど)他人の子も自分の子の様なもんだ。
そんな気持ちです。
トイレから出てきた少年は
もう、それはそれは
かっこよく、堂々とした姿で
「thank you!」
ドヤ顔です。
我が子も周りの子でもそうですが、
そういう振る舞いをされたことがないので、こちらの方が今度は一瞬ビビり、どう振る舞えばいいのか?と少し困惑しました。
その後、また開いた扉を閉める「閉」ボタンを押し忘れていることに気づき、「開」ボタンを間違って押し続けています。
ああ、違うよ。こっち。
3度目の正直、「閉」ボタンを押してやりました。
さっきのドヤ顔から一転、
やっちまった〜という顔、顔を両手で覆い恥ずかしそうな落ち込んだような表情の少年。
「大丈夫大丈夫!」笑って、少年に声をかけました。
10歳くらいといえば、これから大人になる思春期の始まりの時期。
こんなおばちゃん相手だろうが、かっこいいところを見せたくなる時期。
男子3人育てた私としては
「可愛いじゃないの〜〜この〜〜!」
頭ぐりぐりしたくなる(もちろんしていないが)瞬間でした。
遠くから離れて見ていた、お母さん、お父さんが、
口パクで「アリガトウ」とアイコンタクト付きの笑顔でお礼をもらいました。
私も「いいえ」(という気持ちで)笑顔で返事。
他人の子も自分の子も基本一緒。
困った時はお互いさま。
お節介おばさんの日常劇場でした。