「ここまで(県大会一勝)まで来るとは思わなかった」
昨夜、中学3年次男が親に言った、言葉。
長くて熱くて濃い、2週間と一日が終わりました。
小学4年から始めた少年野球。
週末の家族の時間がなくなることで最初は私は彼に反対をしたけれども
「どうしてもやりたい」と本人になんども懇願され、
楽しんで練習している姿を見て気持ちも徐々に切り替わりました。
ですが楽しいことばかりではありません。
コーチからのフォローも虚しく
せっかくのアドバイスも「やらされている感」があった、小学高学年。
当然、上達することなくベンチにいることも多くあったな。
それでも、彼なりに努力してピッチャーとしてマウンドに立つように。
それから迷うことなく入った中学野球部。
2年になって、突然襲った原因不明のイップス※(Wikipediaより引用)に。
野球を続けていて、一番苦しんだ時期じゃないかな。
そんな中、チームメイトたちが、
試合中、彼に大きなフォローや(大袈裟なくらいの)声かけをしていたのを見た時は、嬉しくて涙しました。
周りの子たちが支えてくれたおかげで、時間とともに自然に治って。
以前は試合中にヘルメットを地面に投げつけたり悔しそうな場面もありましたが
3年生になってからようやく、感情に振り回されることなく、自分をコントロールできるようになりました。
野球を通じて、成長を感じた5年間。
一つだけわかったことがあります。
周りがいくら本人にアドバイスをしても、
本人が嬉しいとか悔しいとかあるいは無力感と言った「腑に落ちる体験」がなければ
響かないということ。
やる気を引き出すのには
本人が、そこから気づいたり立ち上がったりして「本気」になること。それだけ。
これは、どんな状況下、誰に対しても言える、ことではないでしょうか。
おにぎりしか握れない母親ですが、子育てでとくに嬉しい経験です。
これからも自分をいたわりながら(笑)子どもの応援は続けるつもり。
それくらいしかないからね。